多忙な日々も「球界に恩返し」 元阪神・今成氏が“子ども向け運動教室”を開校したワケ

日本ハム、阪神でプレーした今成亮太さん【写真:橋本健吾】
日本ハム、阪神でプレーした今成亮太さん【写真:橋本健吾】

元日本ハム、阪神の今成亮太さんが子ども向け運動教室「Kids Growth Theater」を開校

 現役時代に日本ハム、阪神でプレーした今成亮太さんが、兵庫・西宮市内で子ども向けの運動教室「Kids Growth Theater」を開校した。引退後は「タイガースアカデミー」でコーチを務めるなど、野球界の将来を担う少年少女の育成に力を入れている。ユニークなキャラクターでファンを沸かせた今成氏の“現在地”に迫った。

 今成さんは浦和学院高(埼玉)から2005年高校生ドラフト4巡目で日本ハムに入団。卓越した打撃センスとスローイングを生かし“打てる捕手”として期待され、高卒3年目の2008年には開幕1軍を勝ち取った。2012年に阪神へトレード移籍すると、内外野を守るユーティリティプレーヤーとして2014年には115試合に出場。2018年限りで現役を引退したが、プロ通算で470試合に出場し、275安打、打率.265をマークした。

 現役時代から選手のモノマネなどでもファンを盛り上げ、引退後は解説者やタレントとマルチに活躍。テレビの中で見せる姿は“バラエティ色”を全面に押し出しているが、野球界への思いは誰よりも強い。「今の子どもたちは過去に比べあらゆる面で恵まれている。ですが、SNSなどですぐに答えが手に入ることで、自分で切り拓くことができない。そこが課題なんだと思いました」。

 将来を担う子どもたちに向け「これまで培ったものを何かの形で恩返しをしたかった。僕も引退後に様々な挑戦をしたいという意味を込めて」と、2020年には育成をテーマにした会社「VARIOUS CHALLENGES」を立ち上げた。

「子どもの時から問題解決能力を持ってほしい」

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