ヤクルトに“虎キラー”「タイミングがとりづらそう」 専門家も注目の独特フォーム
野田浩司氏が分析…燕の守護神・田口はピンチの後「打てる球がなかった」
■ヤクルト 1ー0 阪神(9日・甲子園)
ヤクルトは9日に甲子園で行われた阪神戦に1-0で勝利した。先発したドラフト1位ルーキー右腕・吉村貢司郎投手が6回1安打無失点と好投し、石山、清水、田口のリリーフ陣も踏ん張って完封リレー。打っては、7回にサンタナが値千金の5号ソロを左中間スタンドに叩き込み、虎の新星、右腕・村上頌樹投手に黒星をつけた。野球評論家の野田浩司氏は「やはりヤクルトは力がある。必ず上がってくるでしょう」と予測した。
9回は新守護神・田口が先頭の佐藤輝に二塁打を許し、いきなり無死二塁のピンチを招きながらも後続をピシャリと封じ込んだ。ミエセスを二ゴロ、代打の渡辺諒を空振り三振、木浪も空振り三振でゲームセットだ。これに野田氏は「田口は二塁打を打たれた後、打てるボールがなかったですもんね」とうなるばかりだった。
昨季の守護神・マクガフが退団したが、左腕はここまで9セーブ、防御率1.54。「その代わりは田口がもう埋めてますよね。これからシーズンが進むにつれて、当然、疲れとかは出てくるでしょうけど、彼にはここまでのいろんな経験があります。それに気持ちも相当、強そうですから、問題ないでしょう」と太鼓判も押した。
2勝目を挙げた吉村の評価も二重丸だ。「吉村は社会人の時にも見ていたけど、いいピッチャーですよね。独特の足の上げ方で打者はタイミングがとりづらそうですしね。今日はそんなにフォークが抜群な感じじゃなかったけど、それでも抑えた。彼が1枚、先発に加わったのは大きいと思います」。