2軍でもがく“ドラ1”たち 日ハムの甲子園スターが苦闘…鷹のメジャー帰りは着々実績
先発再転向のロッテ佐々木千隼は6登板・3先発で防御率1.13
○ロッテ 本前郁也投手が6登板でリーグ2位の防御率1.52。先発に再転向した佐々木千隼投手が6試合で防御率1.13と好投を続けている。4月19日にプロ初勝利を挙げた森遼大朗投手も含めて、先発の枠争いは熾烈になりそうだ。リリーフでは東妻勇輔投手が9試合で防御率0.00。今季1軍初登板となった5月5日のソフトバンク戦では2イニングを完璧に抑えた。左腕の鈴木昭汰投手も7試合で防御率2.57、奪三振率12.86と持ち味を発揮している。
野手では池田来翔内野手が25試合で打率.330、OPS.893。プロ1年目の昨季は1軍で打率.091と苦しんだが、今月6日に1軍昇格。9日の西武戦でプロ初本塁打を含む3安打をマークするなど持ち味を発揮している。
○オリックス 今季から先発に転向した黒木優太投手が3戦3勝、17イニング無失点。1軍では5月6日西武戦で、8回満塁のピンチで登板。完璧な火消しを披露し、逆転勝利の立役者となった。リリーフでは14年目左腕の山田修義投手が10試合で防御率3.72。育成ルーキーの入山海斗投手が11試合で4セーブ、防御率1.64、奪三振率8.18と、守護神として申し分のない働きを見せている。
野手では育成契約で入団したレアンドロ・セデーニョ内野手が19試合で打率.368、OPS.911。昨季はマイナーリーグで打率.308、32本塁打、103打点をマークした24歳は、この勢いのままに支配下登録を勝ち取れるか。また、高卒ドラ2新人の内藤鵬内野手は28試合で打率.198、2本塁打。5日の試合で負傷し、左膝外側半月板損傷と診断された。
○ソフトバンク 有原航平投手が5試合で防御率2.70、ジョー・ガンケル投手が4試合で防御率1.48。新加入組がさすがの投球を披露している。高橋礼投手は防御率0.84(5日に1軍昇格)、田上奏大投手が防御率2.08、松本晴投手が防御率2.89と、2軍の先発陣は多士済々だ。
リリーフでは、尾形崇斗投手がリーグ1位タイの14登板でリーグ最多の6セーブを挙げ、防御率1.13。同じく14登板の甲斐野央投手は防御率3.68ながら、奪三振率は14.73。中村亮太投手が防御率2.08、笠谷俊介投手が防御率2.25と好調な投手が多い。打者では野村大樹選手が打率.421、出塁率.540、OPS1.198。絶好調だった4月中旬に頭部死球を受けて離脱を余儀なくされたが、4月30日に実戦復帰。5月5日に1軍昇格した。
今回取り上げた選手から、1軍昇格してブレークする存在がどれだけ現れるだろうか。やがては1軍に欠かせない選手へと飛躍を遂げる選手が1人でも多く現れることに期待したい。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)