豪雪地帯でも「ハンデとは感じず」 高校で活躍選手が多数…“名将”が明かす育成論

「冬はトレーニング期間。ハンデとは感じていません」

「今の時代、嫌がられるかもしれないですが、走ることは大切にしています。長い距離をゆっくり走るなど、色々なバリエーションがあります。私の経験では、体のバランス、循環器系の強い子は伸びていく傾向があります」

 新雪を踏みしめるロードは負荷がかかり、バランスも養える。高校で陸上に転向し、大学では箱根駅伝に4年間出場した教え子もいる。他にも臀部の筋肉を鍛えるため、校舎で雑巾がけを行うなど工夫を凝らした練習を取り入れている。試合はできないが、ゴムでできた軟式球は、雪が積もるグラウンドでもノック、打撃練習は可能だ。

 一般的にはハンデと思われがちな雪国での育成も「冬はトレーニング期間と位置づけているので、そこまでハンデとは感じていません。個々がパフォーマンスの変化に気付くことが大切」と力を込める。

 田村監督の指導を受けた生徒の多くが、富山県内外の高校で野球を続けている。「私はパイプ役です。たくさんの人に支えられて今がある。今まで通り、時間をかけて子どもたちとの関係を築き、求めることに対して一歩前に進めればいい」。信念を貫き指導を続けていく。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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