富山・氷見高が30年ぶり聖地にたどり着いたワケ チームを“激変”させた1つ上の主将

2022年全中北信越大会で優勝した富山・氷見北部中ナインと田村剛監督(後列右端)【写真:野球部提供】
2022年全中北信越大会で優勝した富山・氷見北部中ナインと田村剛監督(後列右端)【写真:野球部提供】

富山・氷見は21世紀枠で今春選抜に出場…覇者・山梨学院に初戦で敗れた

 軟式からでも甲子園を目指せる。富山の中学生に夢や希望を与えたのが、今春の選抜高校野球大会に30年ぶり出場を果たした氷見高だ。部員17人中、7人が中学軟式野球の強豪・氷見北部中出身だった。同中学を全国大会の常連に育て上げた田村剛監督(現・氷見西條中)の教え子たちだ。

 氷見高OBの田村監督は大学まで野球を続け、卒業後は氷見市内の中学校で28年間に渡って指導。氷見北部中を県5連覇、全国大会3位に導くなど、全国屈指の強豪に仕立て上げた。これまでの教え子は3000人超。その中に母校“再建”に力を尽くした生徒がいるという。

 氷見北部中の名がとどろいたのは、今春の選抜高校野球大会。部員17人ながら昨年秋の富山大会で優勝し、北信越大会で8強入り。21世紀枠で30年ぶりの甲子園出場を果たした。大会では、優勝した山梨学院と初戦で対戦。善戦したものの1-4で敗れた。

 田村監督はOBとして「子どもたちが甲子園の舞台を経験できたのはうれしい」と喜ぶ。そして「氷見を復活させたのは、引退した生徒の存在が大きかった」と語る。

前主将・河原新之助さんは県外強豪校から誘い受けるも地元に残った

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