“悲運の球児”が11・29に甲子園集結 コロナ禍で大会中止…「人生に一区切りを」

会見に出席した大武優斗さん(左)と宮階宣全さん【写真提供:武蔵野大学】
会見に出席した大武優斗さん(左)と宮階宣全さん【写真提供:武蔵野大学】

2020年独自大会優勝校の選手ら約1000人が11月29日、甲子園に集う

 新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年の全国高校野球選手権大会は戦後初めて中止になった。しかし、“悲運の球児”たちが一念発起し、11月29日に甲子園に集って試合などイベントを開催することになった。イベントに参加する敦賀気比OB(福井)の宮階宣全(みやがい・のりまさ)さんは18日に都内で行われた会見で「感謝の気持ちでいっぱい。人生に一区切りつけたい」と意気込みを表した。

 参加するのは現時点で46チーム、約1000人。2020年に各都道府県で実施された独自大会で優勝したチームや上位に進出したチームが集う。

 イベントは11月29日から12月1日までの3日間実施。甲子園球場を使用できる初日にセレモニーや練習、記念撮影、特別交流試合を行う。11月30日と12月1日は、兵庫県の複数の球場でそれぞれ1試合ずつ交流試合を開催する予定になっている。

 このイベントを企画し、実施にこぎつけたのは「あの夏を取り戻せ 全国元高校球児野球大会実行委員会」。発起人の1人である大武優斗さん(武蔵野大3年)は城西大城西の元硬式野球部員で、この世代にあたる。

敦賀気比OBの宮階宣全さん「同世代の思い背負って最大限のことをしたい」

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