決勝の舞台は日本ハムの新球場 仲間と宿泊…観光もできる少年野球大会が開催
九州ブロックの募集は6月11日まで…締切迫る
この夏、子どもたちの思い出作りに“一役買う”少年野球大会が開催される。学童軟式野球の全国大会「JTB TRAVELER’s BASEBALL CUP2023」の予選が7月から9月にかけて8ブロックで実施される。他の大会と違うのはエントリーしたチームには宿泊が伴い、野球以外に観光やレクレーションが用意されていること。旅行と野球大会が組み合わさった“野球ツーリズム”を子どもたちは体感できるという。
スポーツを行ったり観戦したりするだけでなく、観光するなど、訪問先の魅力を味わう旅行スタイル「スポーツツーリズム」を野球を楽しむ少年少女にも経験してほしい。そんな願いが込められた大会だ。
幼少期に遠方での大会に参加したことのある主催者は「子どもの頃に宿泊して出場した大会のことを今でもよく覚えています。友だちや人とのつながり、そして訪れた場所……ひとつの思い出作りを担えたらと思い、企画しました」。“林間学校”のような教育的活動と言える。
北海道、東北、北信越、関東、東海、関西、中四国、九州の各ブロックで、それぞれ16チーム(先着順、参加費1万5000円、宿泊費や交通費は別)を募集。ブロック予選を実施し、優勝チームを決める。ブロック優勝の計8チームは11月11、12日に北海道で行われる全国大会に進む。準決勝と決勝は日本ハムの新本拠地、エスコンフィールド北海道で開催される予定。室内練習場の使用も検討されている。
北海道ブロックの開催地となる小樽市は、街をあげて歓迎しているという。野球人口も低下しているが、少子化問題や新型コロナウイルスの感染拡大による観光客減もあり、地域の活性化は進んでいない状況。少年野球大会をきっかけに自治体は子どもたちの交流が深まることを願っている。
4月に募集を始め、すでに複数チームの応募がある。合宿をこの大会に置き換えてエントリーしているチームもあるそうだ。開催時期が最も早い九州ブロックの締め切りは6月11日となっている。大手旅行会社「JTB」が“バックアップ”し、プロ野球で使用される球場で最後はプレーできるという夢のような大会。野球による地域活性化、人との交流、そして子どもたちの学びの場となる大会になりそうだ。