「私立、公立は関係ない」 中高生を30年指導…ベテラン監督が説く“野球の本質”

強豪校に進学しても「試合に出られないなら意味がない」

 中学3年間で野球の楽しさを知り、高校では体の成長に伴って技術や数値も上がっていく。中上監督は約30年の指導者経験から「高校生になれば誰もがグッと伸びる時期は来ます。その土台作りが中学生に必要です。実戦経験は多ければ多い方がいい」と断言する。

 高校進学の際には基本的には保護者、子どもの意見を尊重する。ただ、「強豪校に進学しても試合に出られないなら意味がない。名のある高校に行きたいと思うでしょうが、私立でも公立でも試合に出て中心選手になってほしい」とアドバイスを送っている。

「監督として一番の幸せは高校や大学で教え子の活躍を見ること。どんな場所でもできるだけ野球を続けてほしいですね」

 今年で61歳を迎えるベテラン監督は、子どもたちの成長を願い高校球界に“原石”を送り続ける。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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