“大谷のライバル”25歳大砲の素顔 打席では「凄く自信」も…クラブハウスでは体育座り
22本塁打で2位につけるロバートJr.の取材許可は同僚から
■エンゼルス 4ー2 Wソックス(日本時間28日・アナハイム)
豪快なアーチからは想像できないシャイな男だった。エンゼルス・大谷翔平投手を猛追する大砲はクラブハウスで“雲隠れ”していた。本塁打争いで2位につけるホワイトソックスのルイス・ロバートJr.外野手は取材にあまり乗り気ではない様子だったが、同僚のセビー・ザバラ捕手が“快諾”。取材が始まった。
記者たちは最初、ロバートJr.がクラブハウスにいることすら気付かなかった。身長約188センチの体を縮こませて、入っていたのは、通常は服などを掛けるロッカーの中。28日(日本時間29日)の試合前、窮屈そうに1人でスマホの画面を見て集中力を高めていた。
取材の許可が出ると、ロッカーの中からのそりと出てきた。好調の理由や何本打ちたいかについて問われると、最初は「アイ・ドント・ノー」と口数少なかったが、徐々に話すように。大谷との本塁打王争いでは「彼と競い合っているとは思っていないんだ。自分との戦いだと思っている。ベストを尽くして、チームの勝利のためのパフォーマンスをする」と頼もしい言葉も飛び出した。
クラブハウスでは周りのチームメートからいじられていた。記者に交じったザバラから「今日は大谷から何三振するんだ?」と痛烈な質問が飛んだ。取材が終わると、すぐさまロッカーの中で体育座り。球団広報も「たまにああしているね」と苦笑いだった。