“カープ愛”溢れる女子中学生を球団&地域が支援 「4番、空いてますよ」とファンもエール
「オール広島ガールズ」が第8回全日本中学女子軟式野球大会に出場
女子野球の輪を広げるために、広島球団が支援している中学軟式チーム「オール広島ガールズ」が17日から始まる「第8回全日本中学女子軟式野球大会」に出場する。緒方孝市元監督が解説で出演した双方向動画配信サービス「カープ県」に、チームから長友陽愛主将がゲストとして登場。3連覇を成し遂げた指揮官と、集まった広島ファンからエールを送られた。カープファンもしっかりと味方につけて、全国の“大海原”へ船出する。
西武や阪神、巨人などのNPB球団が近年、女子選手の活躍の場をバックアップしているが、広島は女子中学生の育成に力を注いでいる。球団から派遣されたOBの浅井樹氏が監督を務め、桑原樹氏がヘッドコーチとして指導。広島県内のクラブチームや、中学校の野球部に所属する選手でチームを編成し、時にはマツダスタジアムの室内練習場や由宇練習場といったプロと同じ施設で練習し、力をつけてきた。
主に投手としてチームの中心を担う長友主将はもちろんカープのファンで西川龍馬外野手が“推し”選手。打順は2番に入ることもあり、長打も期待できるバッターだ。15日の「カープ県」では阪神との一戦を放送。雨で中断した時間に長友主将がゲスト出演すると、解説者の緒方氏から質問やエールを受ける場面もあった。
緒方氏から「浅井監督は厳しい?」と質問されると、長友主将は「いつも優しく声をかけてくれます」と応答。「優勝する自信は?」と聞かれると「あります」と力強かった。赤ヘルのリーグ3連覇を導いた指揮官は「試合になったら、あれこれ考えず、練習の成果を出す。それだけしかありません。浅井監督がしっかりと采配してくれると思うので、気負わずプレーしてください」と背中を押され、笑顔だった。
浅井監督は以前、Full-Countのインタビューの中で「ウチ(広島)のいい部分って、地域にすごく密着していることもある。女子野球も県民の人たちと一緒に頑張っていくという感じですかね」と話していた。長友主将もカープの印象を「新井監督が『ファミリー』ということをあげているので、ひとつになって野球をやっているイメージがあります」と答えた。女子選手たちも、広島の“ファミリー”の一員として、精一杯、戦ってくる意気込みだ。
広島ファンからも、長友主将やチームに向けて「頑張れ」「試合を見て応援します」というコメントがチャット欄に寄せられた。他にも「カープに入団してください!」「広島の4番、空いていますよ!」などといったエールも送られた。「第8回全日本中学女子軟式野球大会」は、京都・わかさスタジアムや福知山SECカーボンスタジアムなどで開催。オール広島ガールズは、19日の午前8時30分から福知山で城南鵬翔クラブ(東京第2代表)と石川選抜ダラーズベイビーズ(石川県)の勝者と対戦する。地元の後押しを力に変えて、足跡を残しに行く。
(Full-Count編集部)
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