巨人Jr.に選ばれるには? 打撃が苦手でも「諦めないで」…大事な“凡退後の姿勢”
西村監督が明かした選考基準「打てなかったときの振る舞いを見ながら」
選ばれた16人が伝統あるオレンジカラーのユニホームを身にまとう。26日に開幕する「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2023」で、巨人ジュニアを率いる西村健太朗監督は、就任4年目にして初優勝を目指す。今年は例年と比較しても技術の高い選手が多く、選考は「選ぶのが難しかったです」と振り返る。
「能力は本当にひとりひとり高いです。そして、のみ込みが早くて、ただただ『すごいな』って思ってしまいます」。300人を超える応募から選ばれた16人。17日の練習試合でDeNAジュニアに敗れるまで、負けなしだったという。
今年から準決勝と決勝で投手の連投ができなくなる。そのため、投手がより多く必要となり、その分、野手も“できるポジション”の選択肢が多い選手を中心に選んだという。「同じポジションにいると選べないとかもあるので……今年は本当に難しかったですね。今年じゃなかったら選ばれている人もいたと思います」と選考の悩みを振り返った。
西村監督が大事にしていたのは、技術以外に姿勢の部分。「打った結果だけではなくて、打てなくてもその後のプレーや、打てなかったとき、抑えられなかったときの振る舞いを見ながら。あとは元気のある選手ですね」と選考理由を語る。
逆に選びにくいのは、全力疾走ができない選手。「小学生は特に何があるかわからないので。そういうのはちょっとよ良くないし、選びにくいですね。大事かなと思います」。
大切なことは“自信のあるもの”を何か1つ持つこと
どの球団も毎年100人以上、多いチームは300人以上の応募があるNPBジュニア。選ばれる選手は走攻守3拍子で高い技術を持っているのは間違いない。しかし、西村監督は「打撃が苦手だからといって諦めないでほしい」と挑戦することを願う。大事なのは“自信のあるもの”を何か1つでも持つことだ。
昨年から複合バットの使用が禁止され、本塁打数が激減。そのため、求められることも大きく変わった。「走塁に長けている子とか守備が無茶苦茶うまい子とか。秀でているものを持っていれば、選ばれる確率が高くなると思います」と話す。
今年の巨人ジュニアは、打力だけでなく、走塁に秀でたスペシャリストがいるなど、個性豊かな面々がそろった。「今年の選手たちは失敗を怖がらずどんどん挑戦するので。本当にすごいです」。未来のプロ野球選手の登竜門。監督も驚く16人は、巨人のユニホームで初優勝を目指す。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)
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