エースが名将に「頭にきた」 あと1死で勝利投手も…4点差で降板、納得いかず“面談直訴”|球界群像 星野伸之#19
オリックス時代の星野伸之氏(右)【写真提供:産経新聞社】4点リードの5回2死一、二塁で打者・落合…交代令に「ちょっと頭に来たんですよね」
「ちょっとお時間をいただけますか」。元オリックスエースの星野伸之氏(野球評論家)はプロ14年目の1997年シーズン中に自身の起用法に関して、仰木彬監督と話し合ったことがあるという。その年の7月20日の日本ハム戦(GS神戸)で、4点リードの勝利投手の権利目前の4回2/3で交代。「あれは先発していて初めてのことだったのでね」。納得いかず行動に移したわけだが“仰木の考え”に触れて「逆にいい経験になった」と語った。
仰木監督といえば“相性野球”が有名だった。打つ確率を考えて打線も日替わりオーダーが珍しくなかったし、3安打していても代打を出されるケースは普通にあった。投手交代もしかり。抑える確率を考えて早め、早めが基本だった。「最初の頃、野手はけっこう文句言っていましたよ。でも勝っていくうちに、そういうのもなくなっていった。それで優勝したんですからね」。
星野氏の場合も完投が当たり前だった昔と違って、早めの交代ケースが増えたが「逆に言うと、もしかしたら、それで寿命が延びたかもわからないですね。その代わり5回まではしっかり投げなきゃって、ペース配分している場合ではないというのもありましたけどね」と振り返る。だが、6-2とリードした中で、4回2/3で命じられた交代は「その瞬間は、ちょっと頭にきたんですよね」と話す。
元オリックス・星野伸之氏【写真:山口真司】GS神戸の監督室で仰木監督と会談…すっきりした気持ち
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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