V逸→名将も退任「気持ちが切れた」 金字塔到達も…中日主砲が“苦悩”を抱えた1年|球界群像 宇野勝#20
中日、ロッテで活躍した宇野勝氏【写真:山口真司】宇野勝氏は1991年に通算300HR、1500安打達成も…長期スランプに苦しんだ
4番もあれば8番もあった。元中日内野手の宇野勝氏(野球評論家)はプロ15年目の1991年、通算300本塁打と1500安打を達成した。ドラゴンズを代表するスラッガーの証しだが、シーズン自体は歯がゆいものだった。6月から7月にかけては23試合連続三振。好不調の波が激しく、負傷の落合博満内野手の代役で4番として好結果を出したかと思えば、長期スランプに陥り、8番で起用されたことも……。「気持ちが切れた部分もあった」と回顧した。
星野仙一監督の第1次中日政権ラストイヤーとなった1991年、宇野氏は4月6日の巨人との開幕戦(東京ドーム)に「7番・三塁」で起用された。調子は今ひとつだった。4月を終えて打率.136、2本塁打。「俺って、スランプになると長くなっていたイメージがある」。打ち出すと止まらないのも特徴で、4番・落合が5月2日から肉離れで戦線離脱。この時は宇野氏のバットの状態が上向いていった。
5月3日のヤクルト戦(ナゴヤ球場)は「5番・三塁」で4打数2安打2打点。4回裏にはヤクルトの助っ人左腕ティム・バートサス投手から3号2ラン。これが21人目の通算300号アーチになった。4日の広島戦(広島)からは「4番・三塁」で、チームを支えた。5月は5本塁打を放つなど、星野監督の期待に応え、落合不在の穴を埋めた。5月28日の落合復帰後は「5番・三塁」。かつての「4番オレ流、5番ウーヤン」の並びに戻った。
チームは8月まで首位も9月に急失速でV逸…星野監督が退任した
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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