ロッテから指名も「どのみちすぐ辞める」 昇給意欲ゼロ…契約金で満足したプロ野球
ロッテで活躍した西村徳文氏【写真:町田利衣】西村徳文氏が振り返るドラフト…3球団重複の末にロッテから5位指名
通算1298安打&363盗塁を誇る西村徳文氏は、1981年ドラフト5位で鹿児島鉄道局からロッテに入団した。社会人3年目からスカウトが視察に訪れるようになり、4年目で掴んだ吉報。しかしプロ野球への扉を開いても「うれしさ半分」というのが本音だった。
ロッテ、ヤクルト、南海の3球団重複の末、ロッテに指名された。「テレビ中継は巨人戦しかない時代。「セ・リーグはチームも選手も知っていたから、希望順位をつけるならヤクルト、ロッテ、南海でした。ロッテは2月の春季キャンプを鹿児島でやっていて見に行ったこともあったので愛着が沸きますよね」。ドラフト会議の生中継などはない。抽選結果を聞いたのは仕事終わりのことだった。
鹿児島鉄道局に入ったのも就職のためで、野球は“ついで”だった。定年まで働いて退職金をもらうのが目標だっただけに、ドラフトで指名されても胸中は複雑だった。
「周りもうわーって盛り上がってくれるんですが、『通用しないから、行ってもどのみちすぐ辞めないといけないのにな』と思っていました。半分はうれしさと、半分はまだ野球をやらないといけないのか……という気持ちです」
月給倍以上で決断も「契約金もあるから田舎に帰って何でもできる」
(町田利衣 / Rie Machida)
Restart_西村徳文編
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