ロッテ監督就任も「お前じゃない」 ファンから痛烈野次…幕張に漂った“不穏”な空気
ロッテ監督時代の西村徳文氏【写真提供:産経新聞社】西村徳文氏は2010年にロッテ監督に就任…3位から下剋上日本一を達成
ロッテ一筋16年間プレーし、首位打者や盗塁王に輝いた西村徳文氏は、現役引退翌年の1998年から指導者に転身した。内野守備走塁コーチ、外野守備走塁コーチ、ヘッドコーチなどを歴任し、2010年からは監督に就任。しかし2009年はボビー・バレンタイン監督の去就を巡りチームとファンが対立して大騒動となっていただけに、前途多難の幕開けだった。
2009年は、シーズン序盤から多くの“後任候補”の名前がメディアで報じられた。もちろん西村氏の名前もあった。夏頃には球団側から打診があり「選手、コーチでずっとお世話になった球団。監督までできたらいいなというくらいにしか思っていなかったですが、お話をいただいたときは迷うことはなかった。ボビーの後で大変なことがあり、どうやって解決していこうかというのはありましたが、わかりましたと返事をさせていただきました」と誇りを胸に快諾した。
しかしシーズン終盤の外野スタンドは異様だった。「自分のこともいろいろ言われて。『ボビーの後、お前じゃないだろう』とか。結構辛かったですね」。突き刺さる声に心を痛めた。「2009年はフロントとファンの人たちがバラバラになった年。何をやらないといけないかが明確に出た」と、2010年のスローガンに「和」を打ち出し、現場とフロント、ファンが一体となって勝つことを目指した。
指揮を執った2010年、リーグ戦は3位ながらクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズでロッテ時代の先輩でもある落合博満監督が率いる中日を4勝2敗1分けで下し、“下剋上日本一”を成し遂げた。監督就任1年目での日本一は、史上9人目の快挙だった。
重視した雰囲気づくり…ベンチでは「どんな場面でも表情を変えない」
(町田利衣 / Rie Machida)
Restart_西村徳文編
突然通告された“事実上の解任” 奮起促すも…3日後に激変した状況「申し訳ない」
横浜監督がまさかの発言「トレードどうだ?」 揺れた首位打者の心…新幹線で“直接勧誘”
監督が勝手に“年俸決定”「あり得ない」 首位打者なのに1200万円増…怒りの契約更改
自分のミスから口論勃発、怖すぎた先輩の喝 居心地悪いロッカー「とにかく1人になりたい」
監督激怒でマッサージも受けられず「若造が」 理不尽に耐え…拒否権なき首位打者の転機
「誰だ連れてきたのは」 2軍監督の罵声→怒りで震える体…別人になった元首位打者
ロッテから指名も「どのみちすぐ辞める」 昇給意欲ゼロ…契約金で満足したプロ野球
たった2時間半の勤務…叩かれた陰口「給料ドロボー」 求めた安定、仕方なく選んだ社会人野球
退部直訴も…監督に出されたまさかの“条件” 元首位打者の運命変えた部員20人の行動