868HRの王貞治氏が取り組んだ「異競技」とは? 子どもを意欲的にする“マルチ体験”

小学1~3年生400人が参加…4競技を体験するイベントに王貞治氏が出席
ソフトバンクの王貞治球団会長が、複数のスポーツを経験する重要性を説いた。21日に国立競技場で行われたキッズイベントに参加。子どもたちが野球、サッカー、陸上、ラグビーの4競技を体験するイベントで、自身の経験も踏まえて「ある程度色々なスポーツを経験した方がいい」と語った。
日本サッカー協会(JFA)とユニクロによるイベント「JFAユニクロマルチスポーツキッズ」には、小学1年~3年生の約400人が参加。4つの競技を体験した。野球界からは王氏、日米通算905試合に登板した五十嵐亮太氏がゲストとして出席。王氏は自らティー打撃の指導を行うなど、子どもたちと触れ合った。
4競技を同時に体験できるイベント。世界少年野球推進財団で理事長を務め、新プロジェクト「BEYOND OH! PROJECT」を立ち上げるなど野球振興に情熱を注ぐ王氏は「子どもも喜々として動いていました。色々なスポーツを一緒にというのは初めてなんでね、これはいいなと。(今回の企画を)いただいて帰ろうと思いました。すごくいい勉強になりました」と感想を述べた。
NPB最多の通算868本塁打を誇る王氏も、子どもの頃は他競技を経験した。砲丸投げでは、故郷の東京・墨田区の大会で優勝。都大会に出場した。卓球でも墨田区の代表になったことがあるという。「(子どもは)ある程度色々なスポーツを経験した方がいい。そのスポーツの良さが分かるし、どのスポーツに向いているか分かると思います。選択肢が多くなりますよね」と力を込めた。
複数の競技が連携する意義も強調。「野球をやっている人だけではなく、他のスポーツをやっている人と連携を取りながら輪を広げていけば、子どもたちが運動をしたいとなると思います」と述べた。野球に留まらない広い視野で、スポーツの発展を願っている。
(片倉尚文 / Naofumi Katakura)
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