弱い送球の原因は“足運び” 守備の悩み解消…専門家推奨の「右→左→ストップ」ドリル

ディフェンスデザイナーの武拓人氏【写真:伊藤賢汰】
ディフェンスデザイナーの武拓人氏【写真:伊藤賢汰】

内野守備の専門家・武拓人氏が伝える…送球の力を上げる「ステップ」

 内野守備で強いスローイングを生み出せない。そんな悩みを抱える小中学生は少なくないだろう。理想的な送球を実現させるには、上半身の力だけでなく足の動かし方が重要になる。内野守備の専門家として、全国各地を飛び回り指導しているディフェンスデザイナーの武拓人(たけ・ひろと)さんが、送球に繋がるステップを紹介する。

 武さんは桐光学園、早大野球部出身で、2020年から主に内野守備を教える指導者として活躍。これまでにプロ野球選手を含め約600人を教えている。自身のインスタグラムのフォロワーは約3万6000人。それぞれの選手に合った守備指導が話題を呼び、人気を集めている。

 強い送球を可能にするステップは、どのように身につければいいのか。武さんは「捕球からステップに入るタイミングで一番速いスピードを出す。打球を捕るまではゆったり合わせていっても大丈夫。送球に繋げていくには軽いステップよりも、力強くいったほうが強く投げられます」と語る。捕球までは焦らず、その後の動きを素早く力強くすることがポイントになる。

 練習方法としては、捕球と足の連動を意識していく。まずは左足が前に出たタイミングで打球を捕球。次に素早く右足→左足の順で着地し、一度ストップする。この一連の流れでステップする感覚をつかむ。

 武さんは「その流れを作っていくために速さを求めていく。握り替えと一緒に足もつけていく。それがステップになっていきます」と強調する。初めは動きがぎこちなくても、繰り返すことで自然な流れを体得できるようになる。

 ステップの練習で大切なのは、体のバランス。武さんは「姿勢から捕球、握り替えがスムーズに行われると、勝手にステップが出てくるようになってきます。自分の体のバランスを整える意味合いで、止まる動作をやる」とアドバイスする。捕球姿勢が安定していれば、自ずと力強いステップに繋がっていく。

(First-Pitch編集部)

少年野球指導の「今」を知りたい 指導者や保護者に役立つ情報は「First-Pitch」へ

 球速を上げたい、打球を遠くに飛ばしたい……。「Full-Count」のきょうだいサイト「First-Pitch」では、野球少年・少女や指導者・保護者の皆さんが知りたい指導方法や、育成現場の“今”を伝えています。野球の楽しさを覚える入り口として、疑問解決への糸口として、役立つ情報を日々発信します。

■「First-Pitch」のURLはこちら
https://first-pitch.jp/

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY