選手寿命に影響する“肘抜け” 親子で改善…球速&制球力向上にも繋がる「ボール叩き」

バランスボールを使ったドリルを指導する河内山拓樹氏(右)【写真:編集部】
バランスボールを使ったドリルを指導する河内山拓樹氏(右)【写真:編集部】

投球特化型アカデミー「NEOLAB」が推奨する「バランスボール叩き」

 球速を上げ、制球力を向上させるには正しい投球フォームの習得が必要不可欠だ。特にリリース時の“肘抜け”は、早い段階で修正しなければ選手生命にも関わってくる。最速155キロを誇る内田聖人さんが創設した投球特化型アカデミー「NEOLAB」では、バランスボールを使った「肘抜け改善法」を紹介している。

 肘抜けとはリリース時に肘が顔より前に出てしまう動作で、力のロスや肩肘の怪我に繋がりやすい。特に子どもたちはコントロールを意識するあまり、肘を前に出して投げることが多いという。この悪癖を直すために同アカデミーでは「バランスボール叩き」を推奨している。

 やり方は、パートナーにバランスボールを持ってリリースの場所に固定してもらい、テークバックして叩くだけ。この動きを連続して10回ほど行う。注意したいのは、バランスボールの位置。捕手側に置きすぎると、肘が出てしまう。また、ボールを叩く際に体が横方向に流れないように気を付けたい。

「目安としては、ボールを叩く位置が、耳の横に来るようにすること。体が横に流れてしまうと、力をキャッチャーの方向に出すことができないので注意してほしいですね」と同アカデミーの河内山拓樹さんは説明する。

 この練習を継続することでリリース時の肘の位置が適正化され、スピードアップや制球力向上に繋がっていく。親子でできる簡単メニュー。怪我のリスクも高まる“悪癖”は、早い段階で改善しておきたい。

(First-Pitch編集部)

少年野球指導の「今」を知りたい 指導者や保護者に役立つ情報は「First-Pitch」へ

 球速を上げたい、打球を遠くに飛ばしたい……。「Full-Count」のきょうだいサイト「First-Pitch」では、野球少年・少女や指導者・保護者の皆さんが知りたい指導方法や、育成現場の“今”を伝えています。野球の楽しさを覚える入り口として、疑問解決への糸口として、役立つ情報を日々発信します。

■「First-Pitch」のURLはこちら
https://first-pitch.jp/

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY