世田谷西は「全国4冠」ならず…オール岡山がヤング初の決勝へ 中学硬式“真の日本一”決定戦

3rdエイジェックカップ1回戦&準決勝…オール岡山は東海中央と29日に“神宮決戦”
中学硬式野球5リーグの夏の全国王者が“真の日本一”の座をかけて戦う「3rdエイジェックカップ 中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ」は28日、栃木県宇都宮市のエイジェックスタジアムで1回戦1試合と準決勝2試合の計3試合が行われ、東海中央ボーイズ(愛知)とオール岡山ヤング(岡山)が決勝に進出した。決勝戦は29日午前9時から神宮球場で行われる。
オープニングゲームとなった世田谷西リトルシニア(東京)とオール岡山ヤングの1回戦は、オール岡山が3回に井澤佑馬(3年)の適時内野安打と大内義心(3年)の左犠飛などで3点を先制。先発の大内が3回無失点に抑えると、2番手の井澤が4回無失点と踏ん張って逃げ切った。3-0の快勝に高橋貫寛監督は「出来過ぎです。うまくいきました」と感激の面持ち。投打に活躍した井澤は「ジャイアンツカップで優勝した最強のチームに勝てた」と笑顔を見せた。
中学硬式の日本一を争うジャイアンツカップの覇者で“全国4冠”を狙った世田谷西は初回2死満塁、3回1死一、三塁と序盤の好機を生かせず。相手を上回る7安打を放ちながら、最後まであと1本が出なかった。吉田昌弘監督は「相手に素晴らしい投球をされた。残念です」と振り返った。

準決勝第1試合は東海中央と佐賀フィールドナイン(佐賀)が対戦。東海中央は4回に近藤駿磨(3年)の中前2点打で先制。5回にも敵失で1点を加えた。先発の河村真汰(3年)は5回2/3を2安打無失点の好投。継投で逃げ切った竹脇賢二監督は「相手は好投手でしたけど、攻撃陣が力を発揮してくれました」と話した。
佐賀フィールドナインは3点を追う6回に片山碧士(3年)の適時打で反撃。1-3の7回には無死満塁の絶好機も後続が倒れて追いつけず。無念の敗退に若林暁生監督は「いい試合だけではダメ。勝たないといけない」と声を絞り出した。
準決勝第2試合は高崎中央ポニー(群馬)とオール岡山が激突。オール岡山は3回に大内の投手強襲適時内野安打で先制。さらに敵失と藤原旺風(3年)の左前2点打でこの回一気に5点を奪って主導権を握った。先発・吉永圭汰(3年)は5回無失点の快投。継投で反撃をしのぎ、ヤングリーグ勢では初の決勝進出を果たした高橋監督は「きょう2試合目なので、投手の関係で最後はいろんな選手に経験してもらった」とコメントした。
高崎中央は先発した左腕の上原達也(3年)が3回途中5失点で降板。打球直撃や味方の拙守も痛かった。打線は6回に1点を返し、7回は無死満塁と攻め立てたが1点止まり。2-5で敗れた倉俣徹監督は「岡山さんはきょう朝早くから球場に来て2試合目で疲れている。チャンスがあると思っていたけど、強かったです」と脱帽していた。
■3rdエイジェックカップ 28日結果
1回戦 オール岡山ヤング(岡山) 3-0 世田谷西リトルシニア(東京)
準決勝1 東海中央ボーイズ(愛知) 3-1 佐賀フィールドナイン(佐賀)
準決勝2 オール岡山ヤング 5-1 高崎中央ポニー(群馬)
(First-Pitch編集部)
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