ノムさんから「お前、痩せろ!」 1か月10キロ減も…成績低下で「もうええやん。太ろう」|球界群像 中込伸#13
阪神時代の中込伸氏【写真提供:産経新聞社】1999年に野村監督が就任…春季キャンプは「食事はちょこっとだけ」
力が入らなくなった。1999年シーズンから阪神は野村克也監督体制になった。元虎戦士の中込伸氏(西宮市甲子園七番町「炭火焼肉 伸」店主)は、開幕4戦目の広島戦(4月6日、広島)に先発で起用されたが、4回5失点で敗戦投手となって、2軍落ち。その後、1軍に復帰したものの15登板、2勝7敗、防御率3.27で終わった。前年(1998年)は8勝を挙げ、右肘故障から完全復活の兆しを見せていたのが、いったいどうしたのか。これには“体重問題”があったという。
“想定外”の成績ダウンだった。中込氏はプロ9年目の1997年に7勝、10年目の1998年に8勝をマークし、1993年オフに受けた右肘トミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)からの復活の階段を上がり始めた。当初は1軍に復帰しても「イメージ通りのボールが投げられなかった」が、それも徐々に解消されていき、さらなるジャンプアップを目指して、11年目の1999年シーズンに突入したはずだった。ところが、わずか2勝。うまくいかなかった。
ダイエット失敗が響いたという。「野村さんが(阪神に)来て、すぐの時に『お前、痩せろ! 100キロ以下にしろ!』との指令が出たんです」。その頃の中込氏は「110何キロかはあったと思う」と言い、15キロくらいの減量を求められたようだ。「『わかりました』といって(オフの間に)やったんだけど、キャンプまでに落としたのは2、3キロ。それじゃあ、駄目ということで『キャンプ中に下げます』と言ってね……」。
元阪神・中込伸氏【写真:山口真司】自分らしい投球ができず…「もうええやん。太ろう」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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