【全選手紹介】メンバー選考に面接&筆記試験も 悲願の初Vへ…ライオンズJr.が掲げる「獅考力」

テーマは「獅考力」…悲願の初V目指す埼玉西武ライオンズジュニア
小学5、6年生によるジュニアチームNo.1決定戦「NPBジュニアトーナメントKONAMICUP2025」が26日から29日まで神宮球場と横浜スタジアムで開催される。21回目の今年は計16チームが出場、日本一の座をかけて戦う。パ・リーグインサイトではパ・リーグ6球団のジュニアチームを紹介する。埼玉西武ライオンズジュニアの星野智樹監督に、チームの強みや注目選手などを聞いた。
西武ジュニアは本大会出場メンバー16人(6年生)と、出場メンバーと同様に大会までの活動期間中、練習や練習試合などのチーム活動に参加するサポートメンバー5人(5年生)で構成される。2025年度のセレクションには埼玉県を中心に全国から約650件の応募があり、1次選考(動画審査)、2次選考(実技テスト)、最終選考(実戦形式のテスト・面接・筆記試験)を経て21人が選出された。
大会での優勝を目指す過程で、野球技術の向上だけでなく、選手一人ひとりの非認知能力や言語化能力の育成にも注力。勝利の先にある「人としての成長」を大切にし、将来の野球界だけでなく、社会を担うリーダーの育成を目指して活動している。大会初優勝を目指す今大会の出場メンバー16人、サポートメンバー5人は以下の通りだ。
1.中澤諒陽(なかざわ・あさひ)東京都・文京レッドサンズ・投手
「重い球が持ち味。とてもまじめな選手」
3.澤永勇真(さわなが・ゆうま)千葉県・浦安ベイマリーンズ・投手
「良い笑顔の明るい選手。投手陣のキャプテン」
5.栗原侑甫(くりばら・ゆうほ)埼玉県・霞ケ関イーグルス・外野手
「自慢の足を生かしてチャンスを増やすチャンスメーカー」
6.吉田凱政(よしだ・かいせい)埼玉県・宗岡ヤンガーズ・内野手
「完璧な守備と小技に加えパンチ力も兼ね備えた“静かなる切り札”」
8.中山翔太(なかやま・しょうた)埼玉県・志木ジュニアベースボールクラブ・内野手
「副キャプテンとして試合を冷静に見守り、どんなプレーでも確実に決める」
9.矢野駿介(やの・しゅんすけ)東京都・茗荷谷クラブ・外野手
「攻走守の全てで要の選手。魅力的な脚でグランドを駆け回る」
10.桂歩夢(かつら・あゆむ)埼玉県・小手指ファイターズ・内野手
「試合前はお調子者、試合中は本気。強肩とパンチ力でスタンドを沸かせる」
11.小島颯(こじま・そう)埼玉県・栗原ビーバーズ・投手
「キレのあるストレートで三振を取りにいける選手」
17.熊代海聖(くましろ・かいせい)埼玉県・西堀ファルコンズ・投手
「クロスファイヤーと牽制が武器」
18.相座丞太郎(あいざ・じょうたろう)東京都・小平フレンズ・投手
「速球に加え早いテンポで打者を追い込める選手」
23.梶原煌斗(かじはら・きらと)山梨県・小立少年野球・投手
「精密機械。四球が少なく試合をコントロールできる選手」
25.五十嵐悠晟(いからし・ゆうせい)新潟県・八海シャークス・内野手
「身体の大きさとパワーですべてを圧倒する。その打球は常に規格外」
27.諸橋侑吾(もろはし・ゆうご)新潟県・八海シャークス・捕手
「『令和版・古田敦也』の異名を持つ男! 背中で引っ張るチームリーダー」
31.佐藤慧大(さとう・けい)埼玉県・ファイヤーナインズ・内野手
「打球は強烈、走塁は超速。誰にも止められない身体能力モンスター」
42.丸山涼(まるやま・りょう)栃木県・宝木ファイターズ・捕手
「抜群の運動神経でフィールドを駆け巡る。勢いのあるプレーに注目」
51.川浦英勝(かわうら・ひでかつ)群馬県・群馬ワールドウイングス・外野手
「チームトップクラスの脚力でチームに勢いを与える」
◯サポートメンバー
0.舘野奏空(たての・かなた)栃木県・真岡クラブ・内野手
「野球センス抜群。どこでも守れるユーティリティプレーヤー」
4.羽鳥雄翔(はとり・ゆうと)埼玉県・小泉ジュニアーズ・内野手
「グラブ捌きは6年生にも負けない、守備の名手」
7.小林奏太(こばやし・そうた)埼玉県・東村山3RISEベースボールクラブ・内野手
「広角に打球を放ちチームに貢献できる選手」
16.植田康太(うえだ・こうた)埼玉県・小山ドラゴンズ・内野手
「攻走守の全てでスピード溢れるプレーが魅力」
66.片山粋(かたやま・いっき)埼玉県・中村ウインズ・内野手
「気持ちを前面に出したプレーでチームに流れを呼び込める選手」
星野智樹監督「強みは自分たちで考えて行動できる点」
チームスタッフは、以下の通りだ。
代表・白崎浩之(ライオンズベースボールアカデミーコーチ)
監督・星野智樹(ライオンズベースボールアカデミーコーチ)
投手コーチ・宮田和希(ライオンズベースボールアカデミーコーチ)
野手コーチ・綱島龍生(ライオンズベースボールアカデミーコーチ)
マネージャー・山崎まり(ライオンズベースボールアカデミーコーチ)
育成アドバイザー・豊田太郎(ベースボール&スポーツクリニック)
星野監督に2025年ライオンズジュニアについて聞いた。
「今年のチームは“獅考力(しこうりょく)”をテーマに、自分たちで考えて行動できる点が大きな強みです。守備ではバッテリーを中心に無駄な進塁を許さず、失点を最小限に抑える意識が徹底されています。攻撃面では『出塁・進塁・得点』を常に意識し、毎イニングで得点を重ねられる力があります」
注目選手については「全選手にぜひご注目いただきたいですが……」と前置きした上で「(バッテリー)小島・梶原・相座・丸山、(キャプテン)諸橋、(センターラインの要)矢野・桂・吉田、(攻撃の軸)佐藤・栗原・五十嵐」をあげ、チームを引っ張る存在として期待を寄せた。
まもなく幕をあけるNPBジュニアトーナメント。星野監督は「悲願の初優勝を目指し、全員野球で最後まで戦い抜きます」と意気込みを表した。
◯NPBジュニアトーナメント
「子どもたちが“プロ野球への夢”という目標をより身近に持てるように」との思いから日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団が主催し開催する、小学5・6年生による軟式野球の全国大会。NPB12球団、NPBファーム公式戦参加2球団、日本独立リーグ野球機構加盟2リーグによって選抜・編成された計16のジュニアチームが、プロ球団本拠地のスタジアムを舞台に日本一の座をかけて戦う。これまで数多くのプロ野球選手が輩出された「プロの登竜門」ともいえる大会で、今年で開催は21回目。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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