高校野球で必要とされる人材とは 中学2冠チームが重視する「規律、作法、振る舞い」

2025年に全国2冠を達成した東海中央ボーイズ【写真:加治屋友輝】
2025年に全国2冠を達成した東海中央ボーイズ【写真:加治屋友輝】

東海中央ボーイズ・竹脇賢二監督が重視する「社会で通用する人材」の育て方

 中学野球の指導現場において、技術向上と同じくらいに重要視されるのが人間形成だ。「より豊かで幸せな人生を送ってもらいたい」。そう語るのは、2025年に中学硬式野球で全国2冠を達成した「東海中央ボーイズ」の竹脇賢二監督。高校野球に留まらず、社会に出ても通用する人材育成のため、日々のミーティングで「規律、作法、立ち振る舞い」を説き続けている。

「野球は団体競技。打つことに関して言えば、打線として機能しないといけない」と竹脇監督は語る。たった一人が勝手な行動をするだけで、繋がりは途切れてしまう。全員が同じ方向を向き、徹底する。意思統一されていなければ、「そもそも勝つ方向に向いてない」。勝利への土台として規律を重んじている。

 特に重視するのが「人の話を聞く姿勢」。約100人の部員全員が「気をつけ」し、指導者の目を見て話を聞く。こうした振る舞いがチームに浸透している。「人の目を見て話を聞くことが大前提です」。技術以前のこうした規律が、高校から「チームを引っ張っていける人材」として評価される要因となる。

 規律は道具の扱いや作法などにも表れる。ヘルメットやスパイクの手入れはもちろん、「カバンのチャックもちゃんと閉めている」ことや、「食事をする時は帽子を取る」といった細部に及ぶ。これらが疎かにならず実践できれば、自ずとプレーの質も向上し、学校や社会生活においても信頼される人間になるという信念がある。

「人の成長って環境で決まるのは間違いない」。指導者が立ち振る舞いを正すことで、選手は互いに良い影響を与え合う。技術だけでなく人間力を磨いたOBが「例外なく活躍できている」事実が、指導の正しさを証明している。規律を重んじ、当たり前のことを徹底する姿勢こそが、先の人生を切り開く鍵となる。

(First-Pitch編集部)

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