打球が弱い原因は「ボールとの距離」 元ドラ1伝授…爆発的スイング生む“離す”ドリル

強く遠くに打球を飛ばせるようになるスイングドリルとは(写真はイメージ)
強く遠くに打球を飛ばせるようになるスイングドリルとは(写真はイメージ)

白崎浩之さんが推奨するスイング改善ドリル…下半身と腕を連動させてパワーを引き出す方法

 打球が飛ばない、あるいはスイングがこぢんまりとしてしまうのは、少年野球における代表的な悩みの一つだ。2012年ドラフト1位でDeNAに入団し、現在は西武ライオンズアカデミーでコーチを務める白崎浩之さんは、強い打球を飛ばせない原因として「バットとボールの距離」が不足していることを挙げる。手先だけで打とうとせず、全身の大きな筋肉を使いながら、テークバックでボールとの間合いを十分に確保することが、力強いスイングへの第一歩となる。

 白崎さんが提唱するのは、軸足に体重を乗せた状態で前足を引きつけ、グリップエンドと前足を一度くっつけてから離して振るドリルだ。この際「足は前にいく、バットは後ろにいく」という反発するような形を作ることで、自然とボールとの距離が生まれる。深いテークバックの形が作れれば、ピッチャーが投げるボールに対して余裕ができ、インパクトの瞬間に力を集中させて弾き返すことが可能になる。

 現代は高性能なバットが多く、テークバックが不十分でも当たれば飛ぶことがある(ウレタン・スポンジなどを取り付けた高反発バットは2029年から全面使用禁止)。しかし、白崎さんは「木のバットには、当たれば飛ぶバットなんてない」とし、幼少期から正しい体の使い方を身につける重要性を説く。腕の力だけでなく、太ももやお尻といった大きい筋肉を使いながら打つことが、将来活躍できる打者になるための根本的な条件となる。

 具体的な練習では、前足をしっかりと上げて、グリップから大きく離していくイメージを持つことが大切だ。下半身がリードしてバットが残る形を作ることで、上下が連動し、爆発的なスイングが生まれる。この大きな動きを意識的に繰り返すことで、非力な小学生でも体の構造を最大限に生かした効率的なバッティングが身につけられるはずだ。

 強いスイングの土台は、小手先の技術ではなく全身を使ったパワーの出力にある。この練習が「将来にも通じてくる」と白崎さんは語る。全身でボールを叩く感覚を掴むことができれば、打球の質は劇的に変わる。飛距離やスイングの弱さに悩む選手は、まず自分のテークバックを見直し、大きく体を使うことから始めてほしい。

(First-Pitch編集部)

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