高校野球で通用する「メンタル」を鍛えるには 全国2冠チームが実践する“喧嘩ボール”

2025年に“全国2冠”を達成した東海中央ボーイズ【写真:加治屋友輝】
2025年に“全国2冠”を達成した東海中央ボーイズ【写真:加治屋友輝】

東海中央ボーイズ・竹脇監督が説く…“真の強さ”生む「究極のキャッチボール」

 試合の勝敗を分ける局面で、普段通りの力を発揮できるか。高校野球やその先のステージを見据えた時、技術以上に「メンタル」の強さが問われる場面は多い。昨年、中学硬式野球で全国2冠を達成した「東海中央ボーイズ」の竹脇賢二監督は、地道な積み重ねこそが土壇場で崩れない強固な心を作ると説く。

 華麗なプレーの裏には、地味な反復練習がある。竹脇監督は、手で転がしたゴロ捕球や階段上りなど、「面白くはない」練習を重視する。シンプルな練習を我慢強く継続し、「きついなと思うところをもう一歩、もう一歩」と踏み込む。こうしたプロセスを経ることで、技術だけでなく体の芯や精神力が自然と鍛えられるという。

 メンタル強化も兼ねて行っているメニューが、塁間の半分ほどの距離で強く投げ合う「喧嘩ボール」だ。1分、3分、5分と時間を設定してひたすら投げ続ける。日本一になった世代の選手は、この単調できつい練習を10分間継続していたという。まさに自分との闘いだ。

 ただ強く投げるだけではない。最初は力んで乱れていた送球が、次第に力が抜けて安定してくる。「無意識で力が抜けた状態」を体得できるのだ。「日本一キャッチボールをやっている」という事実は、試合の最終盤で「俺たち、絶対守りきれるよね」という揺るぎない自信へと変わる。

 メンタル強化に魔法のような近道はない。「人と同じことをやっていて(上に)行けるわけがない」と竹脇監督。指導者も妥協せず、選手と共に最後までやりきる姿勢が重要だ。苦しくなってからどれだけできるか。こうした日々の積み重ねが、将来どのような環境にも適応できる“真の強さ”を育んでいく。

(First-Pitch編集部)

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