大きなシャッフルが狂わせる「打球判断」 巨人コーチが実演…二塁走者の“正しいリード”

巨人・鈴木尚広2軍外野守備走塁コーチが中学硬式チームを指導
少年野球や中学野球において、二塁走者の打球判断は試合の流れを大きく左右する。多くの選手が大きなシャッフルで対応しようとするが、本来重視すべきは「リードの大きさ」にある。現役時代、走塁のスペシャリストとして活躍した巨人・鈴木尚広2軍外野守備走塁コーチが1月に行われた中学硬式野球チーム「岡山ポニーリグロス」での野球教室で、二塁走者の正しいリード技術を中学生にわかりやすく伝授した。
二塁走者の打球判断は非常に難しい。なぜなら投手の投球動作、二塁手と遊撃手の守備位置、打球方向を同時に把握しなければならないからだ。鈴木コーチはまず「リードを大きくすること」の重要性を強調した。
「ちょっと高度になるけど、セカンドの守備位置を把握する。セカンドの位置と(二塁)ベースの距離感はどのくらいあって、牽制球が来るのだろうかっていうのをまず見る」
二塁手の位置とベースとの距離感を掴むことで、牽制球のタイミングを予測できるようになる。一方、自分の後方にいる遊撃手の位置は直接見えないため、対応が必要だ。
「ショートは見えないから。(一塁)コーチに指示を出してもらうか、自分で判断したかったらスパイクの跡を見る。そうすると、位置がわかるから」
地面に残されたスパイク跡から遊撃手の守備位置を推測する。これは経験を積んだ選手ならではの技術だが、中学生でも意識することで徐々に習得できる。「気をつけるのはショートの動きだけ。そこだけ気にしてランナーコーチに任せておけば、大きいリードがたくさん取れるから」と強調した。

鈴木コーチが実演…大きなシャッフルが生むブレ、打球判断の正確性も低下
守備対応を完全に自分で行おうとせず、ランナーコーチに任せることで、より大きなリードが可能になる。では、なぜ大きなリードが重要なのか。実践しながら明かした。
「シャッフルを大きくしようとすると、打球判断がすごく難しい」。鈴木コーチの実演に選手は大きくうなずいた。大きなシャッフルは目線のブレを生み、打球判断の精度を下げてしまう。鈴木コーチは手拍子しながら、一定のリズムを保つことの重要性も披露した。
「リードを取りながらリズムを自分の中で取っていくと、目線もぶれないし、動いてるけど、止まってる状態に近い形で判断できる」
リズムに乗った安定したシャッフルを行うことで、動いている状態でも正確な判断が可能になる。リードを大きくして安定したシャッフルにする。この意識の変革が、二塁走者としての打球判断能力を飛躍的に向上させる。
(First-Pitch編集部)
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