上半身頼りのスイングをどう変える? 大阪桐蔭OB推奨…“棒立ち”解消する「ひと手間」

元大阪桐蔭・生島峰至氏が伝授…「手打ち」を矯正する意識改革ドリル
バッティング指導で最も耳にする言葉の1つが「下半身を使おう」。しかし、具体的にどうすれば下半身を使うことになるのか、感覚を理解できている選手は意外に少ない。大阪桐蔭高で2度甲子園に出場し、現在は愛知を拠点に「BT野球スクール」を6校運営するなどベースボールアドバイザーとして活躍する生島峰至さんは、強制的に下半身に意識を向けるドリルを推奨している。それが「沈み込みスイング」だ。
やり方は至ってシンプルだ。まず、打撃姿勢を取って「思い切り」バットを振る。このドリルのポイントは強いスイングをすることにあるため、遠慮はいらない。そして、フィニッシュを決めた直後に、その場で「チョンと沈む(スクワットのように腰を落とす)」だけだ。
生島さんは「結果的に沈むことにはあまり意味ない」と口にするが、この動作には深い意図がある。小中学生の多くは、どうしても上半身の力に頼って打ちにいってしまう。上半身の力が強いこと自体は悪いことではないが、それによって下半身への意識が疎かになり、インパクトやフォロースルーで膝が伸びきって(突っ張って)しまうのだ。棒立ちの状態ではスイング後にバランスを崩してグラついてしまい、スムーズに「沈む」動作に移れない。
振った後に「沈める」ということは、スイング中に下半身が粘り、フィニッシュでバランスよく立てている証明になるのだ。「子どもたちは打ちにいくと、どうしても突っ張ってしまう」。このドリルは技術云々の前に、「フィニッシュで沈むために下半身を踏ん張る」意識を体に植え付けることが目的だ。
素振りやティー打撃で、1日30回。フルスイングしピタッと止まり、沈む。下半身への負荷は高く、このドリルを繰り返すと非常にきつい練習になる。だが、上半身と下半身のバランスを整え、強烈な打球を生む土台を作るにはこれ以上ないドリルだ。
(First-Pitch編集部)
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