“バランスが悪い”投球フォームをどう改善? 投げ終わりが「ピタッと止まる」練習術

片足体勢でも投球フォームが崩れないトレーニングとは(写真はイメージ)
片足体勢でも投球フォームが崩れないトレーニングとは(写真はイメージ)

元楽天のトレーナー・土屋朋弘氏が推奨する投球バランスの整え方

 少年野球の、特に低学年の選手にとって、コントロールの安定は大きな課題だ。現役時代は楽天で4年間プレーし、現在はキッズコーディネーショントレーナーとして活動する土屋朋弘さんは、安定したフォームには「片足でのバランス力」が不可欠だと語る。投球の始動で軸足がブレてしまうと、その後の動き全てに悪影響を及ぼし、最終的に制球を乱す原因になるからだ。改善のためのコーディネーショントレーニングを紹介する。

 土屋さんはまず、軸足で立つ際に「バランスが悪く、動いたり倒れてしまったりということが小学生には多い」と指摘する。まずは投球の最初の動きを固めるため、片足バランスを習得したい。右足で立つ場合、上げた左足の裏を右膝の内側につけて三角形を作り、両手を横に伸ばす。この姿勢で「上半身が動かないように、ピタッと止まって」1分間キープすることを目指す。基本に慣れたら、左足を前に伸ばしたり横に広げたり、アレンジして負荷を高めていく。「両手を上げて上を向く」という難易度の高い片足立ちにも積極的にチャレンジしたい。

 次に紹介するのが、床に置いた紐などの目印を跳び越えて、片足で半回転する「シングルレッグハーフターン」。投げ終わりのステップ足でのバランスや、投球中のブレを最小限にするためのトレーニングになる。「半転した時にバランスを崩して足がついたり、何度も跳ねたりせず、ピタッと止まること」が何より重要だ。

 練習の際は、右回りと左回りの両方向をバランスよく行うこと。さらに、保護者が手拍子でリズムを作ってあげるとより効果が高まる。「投球にもリズムが必要」であり、音に合わせてジャンプする要素を加えることで、運動神経を養うコーディネーショントレーニングとしての質が向上する。まずは10回程度を目安に、ゆっくりとしたリズムから始めてみよう。

 片足立ちの精度が上がれば、投球フォームのブレが抑制され、制球力アップに直結する。自分の体を思い通りに操る能力を低学年のうちに身に付けることが、将来の大きな成長へと繋がる。自宅のリビングや公園でも手軽に取り組めるメニューなので、遊び感覚で「ピタッと止まる」楽しさを親子で体感してほしい。

(First-Pitch編集部)

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