本命プエルトリコが苦境…“最強布陣”キューバが攻める 主力辞退が相次ぐ激戦区|プールA展望

地元プエルトリコはリンドーアら欠場…キューバはNPB勢と融合で虎視眈々

 3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。プエルトリコのサンファンで開催されるプールAは、波乱含みの展開が予想される。本来であれば、地元の熱狂的な声援を味方につけるプエルトリコ代表が圧倒的に優位なはずだった。しかし、保険認可の問題により、フランシスコ・リンドーア内野手(メッツ)らスター選手が相次いで欠場。緊急事態の中で開幕を迎えることとなり、各国の実力が拮抗する大混戦の様相を呈している。

“完全体”ではないとはいえ、プエルトリコは1位通過が有力視される。精神的支柱となるのは、米国代表から鞍替えしたノーラン・アレナド内野手(ダイヤモンドバックス)。投手陣では、前回大会の歓喜の輪の中で負傷し、シーズンを棒に振った守護神エドウィン・ディアス投手(ドジャース)が復帰を果たした。カルロス・コレア内野手(アストロズ)やハビアー・バイエズ内野手(タイガース)がおらずとも、強力打線は健在。ヤディアー・モリーナ監督のもと、地元の利を活かして勝ち上がりを狙う。

 その隙を虎視眈々と狙うのが“赤い稲妻”キューバ代表だ。前回大会ベスト4の実績に加え、今回は亡命選手も含めた「最強の布陣」を結成した。投手陣には昨季のパ・リーグMVP、リバン・モイネロ投手(ソフトバンク)を筆頭に、巨人の守護神ライデル・マルティネス投手、元中日で現在はブルージェイズに所属するジャリエル・ロドリゲス投手ら、日本でもお馴染みの存在が揃う。打線もヨアン・モンカダ内野手(エンゼルス)らが並び、投打のバランスを鑑みれば、首位通過の最有力候補に挙げても過言ではない。

不気味なコロンビア…ロースコアなら勝機が見えてくる

 追う3か国も侮れないが、こちらも主力の離脱が響いている。カナダ代表はフレディ・フリーマン内野手(ドジャース)が出場を辞退。ジョシュ・ネイラー内野手(マリナーズ)ら強力打線でカバーできるかがカギとなる。パナマ代表もイバン・ヘレーラ捕手(カージナルス)を欠くが、2年連続盗塁王のホセ・カバジェロ内野手(ヤンキース)を中心とした機動力野球で撹乱を狙う。アルベルト・バルドナード投手(巨人)ら、NPB経験者を含む投手陣で逃げ切りを図る。

 不気味な存在なのがコロンビア代表だ。前回大会でメキシコを破った“ジャイアントキリング”の再現を狙う。主将のホセ・キンタナ投手(ロッキーズ)を中心とした投手力は安定しており、ロースコアの展開に持ち込めば勝機は見えてくる。

 保険問題という思わぬ向かい風にさらされたプエルトリコ。しかし、サンファンの熱狂がひとたび牙を剥けば、何が起きるか分からない。1つのミスが命取りとなる熾烈なサバイバルマッチが、間もなく幕を明ける。

プールAチーム紹介


悲劇の“最強守護神”が復帰も…影を落とす保険問題 緊急事態の強豪が目指す頂点|プエルトリコ
悲劇の“最強守護神”が復帰も…影を落とす保険問題 緊急事態の強豪が目指す頂点|プエルトリコ


フリーマン辞退で激震 5大会連続の“悪夢”も…侮れないワケ、中軸に座るネイラー兄の真髄|カナダ
フリーマン辞退で激震 5大会連続の“悪夢”も…侮れないワケ、中軸に座るネイラー兄の真髄|カナダ


MLB盗塁王が牽引、スピード軍団が狙う下剋上 痛すぎる司令塔の離脱も…カギ握るNPB助っ人|パナマ
MLB盗塁王が牽引、スピード軍団が狙う下剋上 痛すぎる司令塔の離脱も…カギ握るNPB助っ人|パナマ


前回大会直後に亡命…日本に戻らなかった160キロ右腕 五輪で金3度、復権狙う「赤い稲妻」|キューバ
前回大会直後に亡命…日本に戻らなかった160キロ右腕 五輪で金3度、復権狙う「赤い稲妻」|キューバ


サッカー大国だけど…野球でも実績豊富なメジャー軍団 カギ握る歴代最多勝左腕|コロンビア
サッカー大国だけど…野球でも実績豊富なメジャー軍団 カギ握る歴代最多勝左腕|コロンビア

(Full-Count編集部)

RECOMMEND