大失敗の30億円補強「全員いなくなってしまった」 フロント“糾弾”の中…責任を負わされた森脇監督|オリックス低迷期の真相 #3
空前の大型補強を敢行してながらも失敗に終わった2015年の記憶【写真:編集部】【瀬戸山隆三氏インタビュー】総額30億円超の大型補強を行った2015年のオリックス
2014年のオリックスは、ソフトバンクと歴史的なデッドヒートを演じた。「10・2」の死闘の末にあと一歩で優勝を逃した悔しさは、チームとフロントに「来年こそは」という並々ならぬ執念を植え付けた。悲願のVに向けオフには球団総出となり、総額約30億円とも言われた超大型補強を決行。当時の球団本部長・瀬戸山隆三氏が、“狂乱のオフ”と、その後に待ち受けていた残酷な結末を振り返る。
死闘の末、リーグ制覇を逃した2014年。オリックスは優勝したソフトバンクを上回る80勝を挙げながらも、勝率の差でゲーム差なしの2位に終わった。戦前の予想を覆す躍進ぶりに宮内義彦オーナーからは「来年こそは必ず優勝」と、大号令が下った。
同年オフの補強費用はまさに青天井だった。アスレチックス傘下のマイナーでプレーしていた中島裕之、日本ハムからFA宣言した小谷野栄一、DeNAを退団したトニ・ブランコ、広島のブライアン・バリントンを次々に獲得。さらにFA宣言したエース・金子千尋を残留させることに成功した。“新戦力”にかかった費用は総額30億円を超えるとも言われていた。
オリックスで球団本部長などを務めた瀬戸山隆三氏【写真:編集部】「もう一歩で優勝というところまできたので、宮内オーナー以下、みんなが来年は絶対に優勝できるぞと、盛り上がっていた。あと1勝でもしていれば優勝、その1勝をどうやって埋めるか。ある程度の基盤はできていたので、あとは『名の知れた実績のある選手をみんな獲ろう』という方針になった。じゃあ、獲れそうな選手は全部獲りにいきますと動いたら、結果的に全員獲れてしまった」
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
オリックス低迷期の真相
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