小4球児の力強いスイングは「和太鼓」のおかげ 素振りで穴だらけの畳で極める“二刀流”
小学4年の平井大和くん、家の畳は日々のスイングで穴が空いている
すり減って穴が空いた畳が日々の努力を物語っている。小学4年生の平井大和くんは、和太鼓のパフォーマーである父・公之さんと二人三脚で練習を続けている。身長130センチ台、体重38キロとまだまだ成長途中ながら、鋭いスイングで打球を飛ばす。
「畳ではもう振れないので、今は(フローリングの)床で素振りをしています」
2歳で野球を始めた大和くんは今、課題を決めて練習に取り組んでいる。日々のスイングは1000回を超え、練習場所だった畳は小学校入学前に両足を置いていた部分が擦り切れ、深く穴が空いてしまった。今でも、公之さんが仕事から帰宅する前に自ら坂道ダッシュ、素振り180回、置きティー打撃180回と、1人でできるメニューをこなす。
受けてきた指導は“思考”を大事にすること。常に「なぜそれをやるのか」を考えながら練習に取り組む。小学4年生ながら、自信があるのは逆方向への長打だ。「ポイントで打つという意識をしてから、逆方向に打てるようになりました」と話す。経過と結果を言語で伝えるクレバーさもある。