「あんな打球見たことない」監督も唖然 “客席着弾”中日Jr.小久保くんの衝撃

神宮球場のスタンドに飛び込む特大満塁弾を放ったドラゴンズジュニア・小久保颯弥くん【写真:川村虎大】
神宮球場のスタンドに飛び込む特大満塁弾を放ったドラゴンズジュニア・小久保颯弥くん【写真:川村虎大】

小久保颯弥くんが放った打球は神宮球場の左翼スタンドへ

 小学生の軟式野球大会「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2021」の決勝トーナメントが30日に神宮球場で行われ、準決勝の1試合目は中日ドラゴンズジュニアが福岡ソフトバンクホークスジュニアに11-7で延長8回タイブレークの末に勝利。左翼スタンドまで運ぶ1番・小久保颯弥くんの特大満塁弾で、2年連続の決勝進出を決めた。

 湊川誠隆監督も「プロになる」と絶賛する逸材が、試合を決めた。7-7の同点で迎えた8回。タイブレークで無死一、二塁からスタートし、先頭の小林大雅くんがバント安打で満塁に。打席を迎えた小久保くんは、ファーストストライクを振りぬいた。左翼手が一歩も動かないアーチは、小学生用に設置された柵をはるかに越え、神宮球場の客席に着弾した。

 自ら決めなければいけない理由があった。小久保くんは7-4とリードしていた7回に登板したが、2死から3本の安打などで3失点。同点に追いつかれた。「自分が打ってやろうと思いました」と、気持ちを奮い立たせ、一発回答してみせた。

 自らの失点を取り返す決勝弾に、湊川監督も思わず「自作自演ですね」と笑った。ただ、今大会初の神宮球場でのスタンドインに「あんな打球は見たことない」と唖然。悲願の優勝まであとひとつ。小久保くんは「もっと活躍して、優勝したい」と意気込んだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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