同じ日替わり打順でも…新庄野球と仰木マジックの「違い」 当時知る名コーチが指摘
開幕ダッシュを決めたソフトバンク「古くから全体を知っているのはチーム作りの面でも大きい」
プロ野球のペナントレースが開幕し、パ・リーグは対戦が一回りした。昨年8年ぶりにBクラス(4位)となったソフトバンクは、主力が怪我で離脱する中でも10勝2敗1分けで首位に立ち開幕ダッシュに成功。オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した新井宏昌氏は「藤本新監督はずっとホークスを見てきた指導者。戦力を熟知している」と好調の要因を口にする。
開幕早々に主軸の栗原が左膝を負傷し長期離脱、さらに主砲の柳田も左肩腱板炎で2軍調整となったが“代役”たちがその穴を埋めている。新井氏は「若手は勢いがついた時はポンポンいくが本来なら計算できない戦力。その中でも自分の“居場所”を取りに行く気持ちが強いが感じ取れます」と言及。
中堅に入る牧原大、主に二塁を守る三森ら“藤本チルドレン”が3割を超える打率を残し、レギュラー格として存在感を見せており「藤本監督はずっとホークスにいる指導者。2、3軍で共にした今の1軍の選手を知っている。新監督といっても古くから全体を知っているのはチーム作りの面でも大きい」と語る。
また、開幕戦が新庄ビッグボスの日本ハム戦だったことも勢いを付ける一つの要因。「実績のあった西川、大田、秋吉がいなくなって戦力ダウンの日本ハム。ビジターでも一際注目を集めた新庄監督に燃えるものもあったでしょう。デスパイネはまだいませんが、ホークスは戦力的にも充実している」。