まぶしさを防ぐだけではない 曇りの日や打席でも効果が期待できるスポーツサングラス
歪みを防ぐ光学性能が高く、曇りの日でも効果があるとされる
プロ野球では一般的になっているスポーツサングラスは目の病気や怪我の予防だけではなく、パフォーマンスを向上させる効果も挙げられている。日差しが強い時のフライ捕球でのメリットはイメージできるが、曇りの日や打席でもボールが見えやすくなるという。
米国では広く普及しているサングラスは近年、日本のプロ野球でも当たり前になってきた。より質の高いプレーを追求するプロの世界でサングラスの需要が高まっているのは、着用する効果を選手が実感しているためだ。メジャーでプレーしてから必要性に気付いた川崎宗則さんは、育成世代にもサングラス着用を勧めている。
米国製の高性能サングラス「ESS」を「高校野球規定対応モデル」として販売している「ノーベルアームズ」の黒須俊彦次長は、小学生から高校生世代へのサングラス普及に努めている。病気や怪我から目を守る効果に加えて「個人差もありますが、『裸眼の時よりもボールが見えやすくなる』という声も多いです。そういった選手は一度使うと手放せないようです」とパフォーマンスへの影響も挙げる。
スポーツサングラスは、歪みを防ぐ光学性能が高い。日の光を和らげてフライを捕りやすくなるのはもちろん、曇りでもプレーに好影響があるという。特に視野が明るくなるブロンズレンズを使ったサングラスは、曇っている時にボールがクリアに見える。ブロンズレンズを使用したサングラスの愛用者は「曇りの日でも晴れの日のように、打席で投球が良く見える」と話しているという。