元横浜高監督・平田徹氏、兵庫の古豪・村野工監督就任 2年半ぶり指導者復帰
2023年4月に「彩星工科高等学校」へ校名変更、運動部の強化で白羽の矢
神奈川の名門、横浜高で2019年秋まで監督を務めていた平田徹氏が14日から兵庫の古豪・村野工の監督として指導者復帰することになった。平田氏は「野球の面白さや自分の成長、上達を実感してもらえる指導を目指したい」と2年半ぶりの監督就任に思いを明かした。
平田氏は2019年秋、選手への暴言などが報道され、横浜高の監督を解任。高校も退職した。その後は教育系の仕事に従事し、今年の4月から村野工の職員となっていた。今夏の村野工は11日に兵庫大会2回戦、六甲アイランドに0-5で敗れた。そのため、新チームが14日からスタート。平田氏は新監督として指導にあたることになる。
同校は春2回、夏1回の甲子園出場があるが、1992年の選抜大会出場が最後。30年以上、聖地から遠ざかっている。主な野球部OBには西武・黒田哲史1軍内野守備走塁コーチや広島の野間峻祥外野手がいる。2023年4月に「彩星工科高等学校」へ校名変更し、新校舎も建設する。野球部のユニホームも一新する予定になっている。学校側には運動部の強化も図る狙いがあり、監督しても甲子園出場経験もある平田氏に白羽の矢が立った。
今夏までは直接的に野球部に関わることがなかったため、約20人の1、2年生部員との対面はこれから。現在の心境は「もちろんワクワクしていないと言ったら嘘になりますが、常に“腹八分目”くらいの気持ちでいないといけないなと思っています。熱くなってはいけないし、張り切りすぎてもいけない。主役は子どもたち。選手たちの現状やモチベーションをきちんと理解した上で、受け入れやすいアプローチをしていきたいです」と率直な思いを明かした。