坂本勇人を育てた監督がスマホ許可するワケ 選手育成に欠かせぬ保護者との“直電”

明秀日立・金沢成奉監督【写真:川村虎大】
明秀日立・金沢成奉監督【写真:川村虎大】

寮生の多い明秀日立、金沢監督は保護者にしっかり連絡を取るよう指導

 インターネットで情報を集め、動画を見ながらフォームを研究する。多くの選手たちにとって、スマートフォンは野球の上達に欠かせないツールの1つとなっている。一方、トラブルになるリスクもあることから、スマホを禁止にしている高校野球の強豪校もある。今春の選抜高校野球大会に出場し、夏の茨城大会でも決勝戦にコマを進めた茨城・明秀日立の金沢成奉監督は、部員に携帯電話を許可している。理由は「保護者を交えた指導」にあった。

 明秀日立では、部員が自由に携帯電話を使っている。野球を上達させる情報を活用する目的以外に、金沢監督の狙いがあるためだ。

「保護者としっかり連絡を取るようにという意味です」

 金沢監督は、「他者とともにある野球」を指導方針に掲げている。学校、部活の指導者、保護者の3者が連携して選手を育てる考え方だ。明秀日立には、親元を離れて寮で生活している県外出身の選手も多い。金沢監督は選手と保護者が密に連絡を取るために携帯電話が不可欠と考え「選手には日常や現状をしっかりと保護者に連絡するよう伝えています」と話す。

保護者は金沢監督への“直電”OK、進路相談でも利点

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