坂本勇人を育てた監督がスマホ許可するワケ 選手育成に欠かせぬ保護者との“直電”

保護者は金沢監督への“直電”OK、進路相談でも利点

 携帯電話は、親子の交流だけではなく、保護者と監督の関係を深める役割も担っている。金沢監督は100人を超える部員の保護者に「携帯電話に直接、連絡していただいても構わない」と伝えている。学校や寮に電話して取り次いでもらうよりも、気兼ねなく監督と話ができる。

「選手を保護者、学校、指導者の三角形の中で育てることにより、選手が何を考え、どこを目指したいのかが明確になります。就職も大学進学もいますが、ほぼ全員が卒業後も野球を続けています」

 日常的に選手や保護者の不安や悩みを聞いていると、普段の指導に加えて進路相談でも役立つ。そのツールが携帯電話なのだ。光星学院(現・八戸学院光星)を率いていた頃には、巨人・坂本勇人内野手らを育てた金沢監督。携帯電話のマイナス面やリスクに捉われず、利点を指導に生かしている。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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