「楽しかったな」と思える野球教室を… 松井秀喜氏が故郷・石川で育む“人との繋がり”

故郷・石川の子どもたちと野球を楽しんだ松井秀喜氏【写真:楢崎豊】
故郷・石川の子どもたちと野球を楽しんだ松井秀喜氏【写真:楢崎豊】

自身主宰のNPO法人「松井55ベースボールファウンデーション」開催

 巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜さんが10月15日、母校である石川・星稜高で自身主宰のNPO法人「松井55ベースボールファウンデーション」の野球教室を開催した。優しい表情で子どもたちを見つめていたり、バッティングピッチャーを務めたり、フリー打撃では柵越えを披露したりと率先して動き、汗をかいていた。子どもを見るその目がとても印象的だった。

「今日ここに来ることができた子が『楽しかったな』『来てよかったな』とか、そういういい思い出となってくれればいいなと思ってるだけです。それで、また野球を頑張ろうと。そういう力になれば嬉しいなと思ってやっています」

 松井氏主宰のNPO野球教室は日本での開催は6回目。米国も合わせると22回目となる。母校でやるのは初めてとあり、グラウンドで野球をするのは卒業後初めてだった。特別な思いはあったのだろうか。

「(野球教室に関しては)いつもと一緒ですよ。子どもたちの目がすごい輝いて、楽しそうでした。そういう姿を見るのが私もすごいエネルギーをもらえる感じです。(母校のグラウンドに関しては)高校時代以来、30年ぶりなので、自分自身、感激しています。『ここで3年間、汗を流したんだな』と。(景色は)あんまり変わっていないんで、それもすごい嬉しいなと思いました」

 充実した時間を過ごしたからか、言葉が弾む。子どもたちの前で“良いところ”を見せようと張り切った。フルスイングで11スイング中、柵越えは1本。「体力不足を実感しました。1本打ったところでやめておけば良かった」と苦笑い。打撃投手も長い時間投げ続け「明日、起きれないと思います」と周囲を笑わせた。

中には現役時代をリアルタイムで見ていない子も…

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