親が「ギラギラしない」 子どものやる気引き出す方法…少年野球の強豪、多賀少年野球クラブ・辻監督が伝授
多賀少年野球クラブ・辻正人監督 オンラインイベントで悩み解決
少年野球界のカリスマ指導者とも呼ばれる滋賀・多賀少年野球クラブの辻正人監督が10月31日、少年野球の保護者や指導者らが参加するオンラインイベントで講師を務めた。子どもの自主性やモチベーショーンを上げる方法を質問されると、自身の経験を交え、大人の役割や具体的な解決方法を示した。参加者からは「大変参考になった」といったコメントが寄せられた。
オンラインイベントは、野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」の会員限定で開催された。イベントに参加した少年野球の保護者や指導者からの質問は、1時間と限られた時間では収まらないほどだった。
20歳で多賀少年野球クラブを立ち上げた辻監督は、チームを率いて今年で34年目になる。これまでに「小学生の甲子園」と言われる全国大会「マクドナルド・トーナメント」に通算15回出場し、2度優勝した。教え子には楽天・則本昂大投手がおり、さらに甲子園に出場した選手は22人に上る。父親としても、息子2人を甲子園球児に育てた。
オンラインイベントでは、少年野球の保護者から、子どもが自主練習に積極的に取り組む方法について質問を受けた。辻監督は「終わり方が大事」とアドバイス。小、中学生の自主練習は「保護者が導く」とした上で、「命令形ではなく、上手くいったところを褒めて気分良く練習を終わらせれば、子どもは次の日も練習しようという気持ちになります」と説明した。