プロ目指す小中学生が「効果的に技術を伸ばせる」 横浜市に野球スクール開講する狙い
横浜市の「TBA」 4スタンス理論マスター級トレーナー・滝原一正氏が指導
子どもたちをプロへ送り出す――。目標は明確だ。横浜市で野球の室内練習場を運営する「tsuzuki BASE」は、12月から小、中学生を対象にした野球スクールを開講する。講師を務めるのは、千葉経大付高時代に巨人・丸佳浩外野手とともに甲子園に出場し、「4スタンス理論」のマスター級トレーナーの資格を持つ滝原一正さん。体の動かし方によって選手を4つのタイプに分け、能力を最大限に引き出す指導でプロ野球選手を育てていく。
都心でも子どもたちが思い切り楽しみ、年齢を問わず野球を共通言語に利用者の交流が深まる場所をつくりたい。野球用品の製造・販売などをしている「tsuzuki BASE」は2月、横浜市港北区に室内練習場「BAY SIDE LINE」をオープンした。その10か月後、新たな挑戦を始めようとしている。室内練習場を設計し、運営に携わる吉田勇介さんが明かす。
「プロ野球選手を目指す子どもたちの夢を叶えたいと思っています」
来月に本格スタートさせるベースボールスクール「TBA(ツヅキベースボールアカデミー)」。週1回、1時間半の指導で月額1万6000円。スクールがない日の過ごし方を含めて教える。
チームに所属している小、中学生が個のスキルを磨くために通う野球スクールや野球塾は、首都圏を中心に最近増えている。プロ野球選手の育成を掲げるTBA最大の特徴は、「4スタンス理論」を軸にした選手に添った指導にある。吉田さんは「自分の体の特性や使い方を知った上で練習すれば、より効果的に技術を伸ばせます」と話す。