西武の“負の歴史”断ち切る二遊間との長期契約 FA流出の悪夢を止める覚悟の交渉

ともに西武と長期契約した外崎修汰(左)と源田壮亮【写真:宮脇広久】
ともに西武と長期契約した外崎修汰(左)と源田壮亮【写真:宮脇広久】

主将の源田は5年契約、4年契約で残留の外崎が副主将に

 西武は国内FA権を行使した外崎修汰内野手と4年契約、来季中に国内FA権を取得する見込みの源田壮亮内野手とは先手を打って5年契約を結んだ。今季ともにゴールデン・グラブ賞に輝いた2人は、“同学年”で大の仲良し。球史に残る二遊間コンビとなるべく、長い時間をかけてワインのように熟成度を高めていく。

 まずは11月5日、外崎が球団と4年契約で合意したことを公表。同26日には、源田が年俸3億円、5年総額15億円プラス出来高(金額は推定、以下同)で契約を更改した。源田はこの時の会見で「僕にとってトノ(外崎)の存在っていうのは、ライオンズで野球をやっていきたいという中ですごく大きい。トノが先に複数年契約を決めて、『また来年からも一緒に頑張ろうや』と言っていたので、僕も『よし、頑張ろうか』みたいな……。トノって、いいですよね」と、まるで恋人を思い浮かべているような表情で語ったものだ。

 これを受けて、外崎は12月1日、来季年俸1億6000万円(4年総額6億4000万円)で契約を更改。「ゲン(源田)が会見で僕の名前を出してくれていて、うれしかった。これからも長いこと二遊間でやれると思うので、置いていかれないように、しっかりくっついて2人で頑張っていきたい」と返したのだった。

 外崎は「ゲンがショートを守っているので、セカンドの僕がカバーしてもらっていることが多々ある」と言い、「ゲンは野球も上手いですが、人としても優しくて、めちゃくちゃいい人。すごくやりやすい」とべた惚れである。2人の絆について、「相思相愛という感じじゃないですかね」と表現した。

残った主力が西武を変える?「2人で助け合いながらやっていきたい」

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