平成ベストナインを選ぶ 捕手は大豊作、総合力で古田敦也がリードか

伊東勤氏(左)と古田敦也氏【写真:Getty Images】
伊東勤氏(左)と古田敦也氏【写真:Getty Images】

捕手で1000試合出場は19選手、伊東勤や谷繁元信も

 来年4月で平成は終わり。31年に及ぶ平成時代に、幕が下りる。多くの選手が活躍した。平成時代のベストナインを考えていきたい。

 捕手は打者としてよりも守備の要として、投手のリードや盗塁阻止など様々な任を担う。「専守防衛」型の名捕手もいるが、「打てる捕手」であれば、チームへの貢献度は大きい。そうした観点から見ていこう。1000試合以上捕手として出場した19選手を年代順に紹介する。打撃成績は他のポジションも含むが、タイトル、賞は捕手としての受賞だけ。記録は5月17日現在。平成に入ってからのもの。

◯村田真一(平成元年~13年 巨人)捕手1050試合
659安打96本362点2盗 打率.235 ベストナイン1回
昭和57年に巨人に入団するも厚い壁に阻まれ昭和の時代はほとんど2軍暮らし。平成2年に藤田元司監督に抜擢され、斎藤雅樹など名投手の球を受ける。

◯伊東勤(平成元年~15年 西武)捕手1639試合
1199安打101本551点71盗 打率.245 ベストナイン6回、ゴールデングラブ7回
昭和57年に西武入団。3年目から20年間にわたり、黄金時代の西武の不動の正捕手として君臨。東尾修から松坂大輔まで、歴代のエースの球を受けた。西武、ロッテの監督も。2017年殿堂入り。

◯中村武志(平成元年~17年 中日、横浜)捕手1108試合
1293安打129本572点25盗 打率.243
昭和60年に中日に入団。星野仙一監督に鍛えられて正捕手となる。打撃も良く、平成3年には20本塁打。平成14年、谷繁元信と入れ替わりに横浜に移籍。

◯中嶋聡(平成元年~27年 オリックス、西武、横浜、日ハム)捕手1421試合
780安打53本335点26盗 打率.234 ベストナイン1回、ゴールデングラブ1回
昭和62年に阪急に入団。以後4球団でプレー、実働29年は史上2位。山田久志からダルビッシュ有まで多くの名投手の球を受ける。

◯谷繁元信(平成元年~27年 横浜、中日)捕手2963試合
2108安打229本1040点32盗 打率.240 ベストナイン1回、ゴールデングラブ6回
2963試合は捕手としてNPB史上最多出場。横浜の不動の捕手として平成10年の優勝に貢献、4年後に中日に移籍し、ここでも名捕手として活躍。現役最後の2年は監督兼任。

矢野は阪神移籍で開花、城島は攻守でホークス牽引してメジャー移籍

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY