「野球だけ」はNG…始めるのは何歳から? 元プロの指導者が勧める“遊び”

「明石ボーイズJr.」で総監督を務める元オリックス・筧裕次郎氏(右)【写真:橋本健吾】
「明石ボーイズJr.」で総監督を務める元オリックス・筧裕次郎氏(右)【写真:橋本健吾】

元近鉄、オリックスの筧裕次郎氏が総監督を務める「明石ボーイズJr.」

 野球は何歳から始めるのがベストなのか? 時期によってメリット、デメリットもあるが、兵庫の軟式野球チーム「明石ボーイズJr.」で総監督を務める筧裕次郎氏は「ボールを触るのは早ければ早い方がいい」と持論を展開する。

 神戸、明石、加古川を中心に活動する「明石ボーイズJr.」は今年で創部8年目を迎える。西日本学童大会ベスト8、オリックス・バファローズCUPベスト4など結果を残すチームで指揮を執るのは、2002年夏に明徳義塾を初の甲子園優勝に導き、近鉄やオリックスでプレーした筧総監督だ。

 少年野球チームのほとんどが小学校低学年からスタートするが、同チームは幼稚園年長から受け入れている。まだ、本格的な練習もできず、ルールも理解しづらい年頃の子どもたちを受け入れる理由を「一番、知識や興味を得る時期。吸収力も凄くて、ボールを触るのは早ければ早い方がいい」と語る。幼稚園児には軟式球ではなく、負担の少ないカラーボールやプラスチックバットなどで野球の楽しさを伝えている。

 子どもたちが野球に興味を持ち、熱中することは大賛成。近年はクラブチームの他にも、個人で指導を受けられる野球塾など選択肢は多くなってきている。だが、筧総監督は「幼い時期だからこそ、野球だけするのは反対です」と指摘する。

他競技などから学ぶことも多い「野球は足も頭も使う」

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