暴言や暴力根絶して競技人口拡大へ 小学3年生以下のリーグ戦が都内で開幕

「シンメイ若潮つぼみリーグ戦大会」の開会式の様子【写真:間淳】
「シンメイ若潮つぼみリーグ戦大会」の開会式の様子【写真:間淳】

東京近郊28チーがム参加…怒声罵声やハラスメント発覚で“退場”

 参加条件は暴言と暴力の禁止。全国的にも珍しい小学3年生以下の野球少年・少女を対象にした「シンメイ若潮つぼみリーグ戦大会」の開会式が12日、東京・葛飾区の奥戸球場で行われた。試合でプレーする楽しさを知ってもらうため、大会はDHを3人まで、当日の飛び入り出場可能など独自ルールを設けている。未就学児や小学生低学年の子どもたちに野球の楽しさ、試合の面白さを知ってもらうのが狙いだという。

 大会参加の条件はシンプルだ。怒声罵声や暴力、ハラスメントを一切禁止。守れなかったチームは、リーグ参加の権利を失う。大会を開催する東京・足立区のNPO法人「若潮スポーツ福祉を応援する会」で代表理事を務める山崎伸さんは、こう話す。

「怒鳴ったり、殴ったりする指導からは何も生まれません。甘やかすわけではなく、子どもたちに野球を楽しんでほしい、試合に出る面白さを知ってほしいと思っています。古い考え方を変えていかないと、野球の競技人口はどんどん減ってしまいます」

 今年初めて開催される「シンメイ若潮つぼみリーグ戦大会」には東京近郊の28チームが参加した。4か月間のリーグ戦を戦い、7月に決勝トーナメントが予定されている。勝利を目指す以上に多くの選手がプレーする機会を重視し、特別ルールを設けている。

DHは最大3人、親子でコーチャーズボックス…独自ルール多数

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