G岡本和出身の橿原磯城が決勝進出 中本牧と“シニア同士”頂上決戦へ…ジャイアンツ杯
青森山田と北摂はあと一歩…中学硬式日本一決定戦、決勝は25日東京ドームで
中学硬式野球の日本一を決める「第18回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ」は24日、東京・JPアセットスタジアム江戸川で準決勝2試合が行われた。リトルシニア勢同士の4強対決となり、第1試合は橿原磯城シニア(奈良)が青森山田シニア(青森)に3-1で勝利。第2試合は中本牧シニア(神奈川)が、北摂シニア(大阪)に3-2でサヨナラ勝ちを収めた。決勝は25日、東京ドームで午後7時開始予定となっている。
第1試合は橿原磯城シニアがワンチャンスをものにした。0-1の4回に同点とすると、なおも2死二、三塁から6番・森田大地(3年)が決勝の2点二塁打を放った。「打ったのは真っすぐ。狙っていました」と森田は笑顔。その前には5番・大塚永喜(2年)が三振に倒れていただけに、松本彰太監督は「彼らは小学校から先輩なので、森田には『先輩が後輩をカバーしてあげなさい』と言って送り出しました。4回に“最大瞬間風速”が出ましたね」と、鮮やかな逆転劇を振り返った。
これでチームは、岡本和真(巨人)を擁して臨んだ2010年大会の4強を越え、初の決勝進出。偉大なOBから贈られた赤のリストバンドを、チーム全員が着用して快進撃を続ける。松本監督は「(決勝進出は)おそらく和真の耳にも届いているはず。決勝も切れるカードを全部切って、攻撃的にやるのみです」と意気込んだ。
中本牧は左腕・小林鉄三郎が同点被弾も…北摂にサヨナラ勝利
第2試合は、中本牧シニアが接戦を制した。1点リードの5回2死から、先発の小林鉄三郎(3年)が、北摂シニアの1番・木村守那(3年)に左越えの同点ソロを被弾。しかし最終7回、無死満塁と好機を作ると、3番・田中歩希(3年)が中前へサヨナラ打を放ち、試合を決めた。田中は「去年この球場で自分のミスで負けたので、リベンジできて良かったです」と胸を張った。
昨年辿り着くことのできなかった東京ドームへの切符を手に入れた村上林吉監督は、「選手たちが力いっぱいやってくれた」と教え子たちを称賛。「1点にこだわる野球ができれば、優勝は叶えられるんじゃないかと思っています」と決勝を心待ちにした。
関西と関東の頂上決戦。今年3月に行われたリトルシニア全国選抜野球大会では、中本牧シニアが5-1で橿原磯城シニアに勝利している。どちらも初優勝を目指し、東京ドームで雌雄を決する。
(内田勝治 / Katsuharu Uchida)
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