中本牧シニアが劇的サヨナラでV 橿原磯城との熱戦制す…ジャイアンツカップ決勝
6回から登板の小林が同点打…9番・廣田が決め「最後に結果を出せた」
中学硬式野球の日本一を決める「第18回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ」は25日、東京ドームで決勝が行われ、中本牧シニア(神奈川)が橿原磯城シニア(奈良)に3-2で2戦連続のサヨナラ勝利。現行大会以前の1995年大会以来となる優勝を果たした。
初回に1点ずつを取り合い、迎えた2回、橿原磯城は2死から1番・奥本篤希(3年)、2番・橋本一心(3年)の連打で二、三塁とすると、3番・井本陽太(3年)の遊撃内野安打で勝ち越しに成功。井本は投げても3回1失点と好投し、後を継いだ坂本旺太(2年)も、4回から6回までスコアボードにゼロを並べた。
しかし、最終回の7回にドラマが待っていた。中本牧シニアは、6回からマウンドに上がった7番・小林鉄三郎(3年)の適時内野安打で同点とすると、2死二塁から9番・廣田健吾(3年)が中前へ弾き返すサヨナラ打。廣田は「最高です!いつもチャンスを潰すことが多かったけど、最後に結果が出てよかったです」と笑顔を見せれば、村上林吉監督も「感無量です。選手たちを褒めてやりたい」と手放しで喜んだ。
橿原磯城は、あと一歩のところで初の栄冠がすり抜けた。松本彰太監督は「こういう試合を勝たなければいけないし、勝たせてあげたかった。7回に決めるところで決めた相手と、守るべきところで守りきれなかったウチとの差です」と無念の表情。打っては3安打と気を吐いた井本は「やりきったので、優勝と同じ。負けた瞬間に、優勝と同じや、と切り替えました」と、最後はすがすがしい笑顔で激戦を振り返っていた。
(内田勝治 / Katsuharu Uchida)
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