球速アップに不可欠も…日常では鍛えられない“動き” 並進運動が加速するジャンプドリル

投球に生きる並進運動が鍛えられるドリルとは(写真はイメージ)
投球に生きる並進運動が鍛えられるドリルとは(写真はイメージ)

日常生活では鍛えにくい? 球速アップに必須の「横方向の動き」を効率的に鍛える

 球速アップを実現させるためにはフィジカルを鍛え、体の使い方を覚える必要がある。回旋動作に加え、重要になるのが並進の動きだ。最速155キロを誇る内田聖人さんが創設した投球特化型アカデミー「NEOLAB」では、投球動作における“横方向の動き”を鍛えることを推奨している。

 ピッチングでボールに力を伝えるためには、軸足1本で立ち、踏み出し足が着地するまでの「移動スピード」を上げることが求められる。内田さんは「ピッチングでは横方向の動きが大切。日常で横の動作は意識的にやらないとできないもの」と指摘する。普段の生活ではほとんどが前方向への動きばかり。そのため球児たちの体は、投球動作に必要な横の動きが鍛えられていないケースが多いという。その結果、体全体の力をボールに伝えられず、球速は上がらない。

 この問題を解決するため推奨するのが、「ラテラルジャンプ」というトレーニングだ。方法は簡単で、まず目標となるもの(コーンなど)をジャンプ幅の両端に設置し、そこから横方向(ラテラル=水平方向)に連続してジャンプを行っていく。このとき大切なのは着地のイメージだ。「着地する時は、しっかりとその着地した方のお尻に力を溜めていくイメージ。そして、着いたらすぐ次のジャンプを行っていきます」と同アカデミーの河内山拓樹コーチは説明する。

 注意するポイントは、ジャンプして止まるのではなく連続して行うこと。股関節やお尻の周りに効いてきたらOK。このトレーニングを続けることで、ピッチング動作に必要な横方向への力の伝達がスムーズになり、球速アップに繋がっていく。

 日常生活では意識的に行わない動きだからこそ、練習で補う必要がある。球速アップを目指す球児たちは、この横方向の動きを意識したトレーニングを取り入れてみてはどうだろうか。

(First-Pitch編集部)

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