“オール2年”多摩川ボーイズが初戦突破 11安打で逆転、井端は3安打…ジャイアンツ杯開幕

安打を放ち塁上で喜ぶ多摩川ボーイズ・井端巧【写真:磯田健太郎】
安打を放ち塁上で喜ぶ多摩川ボーイズ・井端巧【写真:磯田健太郎】

中学硬式野球の日本一決定戦、片岡監督は「粘り強く戦えている」

 中学硬式野球の日本一を決める「第19回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ」は12日、東京・大田スタジアムほか8会場で1回戦16試合が行われ、初出場の“2年生チーム”多摩川ボーイズ(ジャイアンツ U15 ジュニアユース、東京)は7-5で横浜都筑リトルシニア(神奈川)との接戦を制し“初陣”を飾った。

 3回に2点を先制され追いかける展開となった多摩川は、3-5で迎えた5回、1番・井端巧の中前打を足がかりに1点差に迫ると、6回には6番・原悠翔、8番・渡邉颯音の三塁打にダブルスチールも絡めて一挙3点を奪い逆転した。3安打を放った井端ら打線が計11安打と活発で、投げては先発・山口裕海から3投手の継投で横浜都筑の反撃を封じた。

 多摩川の片岡保幸監督は、「追いかける展開だったが、(点を)取られたところ取り返してたので、流れは来ると確信していた。練習試合でも終盤に追い上げることが増え、最後まで粘り強く戦えるようになってきている」とコメント。敗れた横浜都筑の伊藤洋一郎監督は「2年生チームとは思えない。選手の質は相手が上なので泥臭くいこうと思ったが、大事なところでミスが出て力負けしてしてしまった」と語った。

 このほか、リトルシニア3連覇の世田谷西リトルシニア(東京)、今春のボーイズ王者・愛知尾州ボーイズ(愛知)などが勝ち上がり、過去優勝2回の湘南ボーイズ(神奈川)や昨年準Vの橿原磯城リトルシニア(奈良)は初戦で涙をのんでいる。ベスト8をかけた2回戦8試合は13日に都内近郊4会場で実施され、順調に日程が進めば17日の東京ドームでの決勝で19代目の王者が決定する。

■1回戦結果
多摩川ボーイズ(東京) 7-5 横浜都筑リトルシニア(神奈川)
武蔵嵐山ボーイズ(埼玉) 12-5 豊田リトルシニア(愛知)
愛知尾州ボーイズ(愛知) 11-1 鳥取中央リトルシニア(鳥取)
取手リトルシニア(茨城) 3-0 東広島ボーイズ(広島)
旭川大雪ボーイズ(北海道) 6-1 秋田北リトルシニア(秋田)

仙台太白リトルシニア(宮城) 14-6 ヤング湊クラブ(兵庫)
兵庫伊丹ヤング(兵庫) 5-2 白山リトルシニア(石川)
佐倉リトルシニア(千葉) 1-0 岐阜中濃ボーイズ(岐阜)
北摂リトルシニア(大阪) 3-2 曽於ヤングスターズ(鹿児島)
ポニー佐賀ビクトリー(佐賀) 5-4 堺泉北リトルシニア(大阪)

世田谷西リトルシニア(東京) 10-0 大阪南海ボーイズ(大阪)
八幡南ボーイズ(福岡) 4-3 橿原磯城リトルシニア(奈良)
湖南ボーイズ(滋賀) 4-0 調布リトルシニア(東京)
中野リトルシニア(長野) 6-3 宇和島ボーイズ(愛媛)
フレッシュ福岡ウイングス(福岡) 2-1 うるまボーイズ(沖縄)
富士見リトルシニア(埼玉) 8-4 湘南ボーイズ(神奈川)

(First-Pitch編集部)

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