打球反応が鈍い、グラブさばきが拙いを解決 親子でできる…元プロお勧め“エラー激減”トレ

元楽天投手・土屋朋弘氏が推奨…コーディネーショントレでグラブさばきを柔らかく
野球少年の悩みに「打球に対する反応が遅い」「グラブさばきがぎこちない」という声は多い。これらは複雑に絡み合い、結果として守備のミスに繋がる。そこで、守備に役立つコーディネーショントレーニングとして、グラブを扱うハンドリングの柔らかさにつながり、捕球率を高める練習法を、元楽天の投手で現在は子どもたちの運動能力を伸ばす「土屋教室」を仙台市内で開いている土屋朋弘さんに紹介してもらう。
現役引退後、独学でトレーナーの勉強をし、ドイツ発祥の「コーディネーショントレーニング」と出合ったという土屋さん。守備力向上につながるトレーニングとして推奨するのが、まず1つ目が「キーパー」だ。文字通り、サッカーのキーパーのようにボールを止める練習で、打球への反応力とグラブさばきの向上につながる。
実践方法は簡単だ。2人組で行い、片方が柔らかいボールをランダムな位置に投げ、もう片方は投げる方向に反応しながら右手でボールを触るように落としていく。次に左手でも同様に行う。このシンプルな動きを繰り返すことで、ボールに対する反応速度が向上し、グラブコントロールも自然と身についていく。
2つ目は「ツーボールキャッチ」。捕球時の打球に合わせるリズムと距離感を養うトレーニングだ。2人組で一方がノーバウンドで投げ、もう一方がワンバウンドで投げ、それを同時に投げ合いキャッチしていく。5回から10回を目安に行うと効果的だ。この練習により複数の情報を同時に処理する能力も向上する。
どちらのトレーニングも特別な道具は必要なく、室内で短時間で取り組める。土屋さんは「これらの練習を積み重ねることで、自然とグラブさばきが柔らかくなり、どんな打球にも対応できる守備力が身についていきます」と効果を説明する。守備力アップを目指す野球少年たちは、ぜひ試してみてはどうだろうか。
(First-Pitch編集部)
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