足が遅い、股関節が硬い…悩みを“バット”で解消 1か月後に激変する「ハードルまたぎ」

膝を折るのはNG、軸足キープで股関節を最大限に使う方法
足の速さは打撃、守備、投球に直結する重要なスキルだ。プレーの質を上げるには下半身の使い方が必要不可欠。福井商で甲子園に2度出場し、現在はランニングトレーナーとして活躍する村田和哉さんが、自宅で簡単にできる下半身強化のトレーニングの1つ、「ハードルまたぎ」を紹介する。
村田さんは足を速くする練習法を発信するSNSで、総フォロワー30万人を超える人気トレーナーとして活躍。「足の速さはセンスではない」と語り、スピードアップに必要なトレーニング法を発信している。その中の1つが「ハードルまたぎ」だ。
股関節を最大限に動かすこのトレーニングは、バットをハードルに見立てて行う。股関節の可動域が広がり、走る際のストライドが向上する。
練習方法はシンプルだ。パートナーにバットを膝の高さに横向きに持ってもらい、それをハードルを跨ぐように片足ずつ動かしていく。まずは膝を横に開いて上げて、バットに当てないように跨いで体の前に持っていき、前に下ろす。これを1回として計10回、反対の足も同様に動かす。ポイントは、バットの位置を自分の体より一足分前に置くこと。そうすることで前への体重移動も加わり、実際の走りに繋がりやすくなる。
上達してきたら、徐々にバットの高さを上げていくと効果的だ。しかし注意点もある。足を上げる時に「上げよう」と意識しすぎて軸足の膝を曲げてしまう動作は避けるべきだ。軸足は真っすぐな状態をキープしながら、膝を横に開いて引き上げていく。これにより股関節の可動域が最大限に広がる。
この練習を週3回、各足10回ずつ行うことで、1か月後には走る際のフォームに変化が表れるはずだ。子どもたちは体が硬くなる前の時期に、しっかりと股関節を動かす感覚を身につけておきたい。ただ走るだけでなく、効率的に足を速くするためのトレーニングを続ければ、グラウンドを駆け抜ける姿が一変するはずだ。
(First-Pitch編集部)
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