走力アップに必須の“エンジン強化” 「足だけ速く」は不十分…推進力を生む「空キック」

塁間を速く走るために鍛えたい部位とは(写真はイメージ)
塁間を速く走るために鍛えたい部位とは(写真はイメージ)

走力アップを導く「空キック」…重要な「お尻の強化」

 野球において、足が速いことは大きな武器になる。とはいえ、どうしたら走力を上げられるか、効果的な方法が見つからないと悩む少年少女も多いだろう。重要なのは「お尻の強化」。福井商で甲子園に2度出場し、後に陸上競技に転向したランニングトレーナーの村田和哉さんが、走力を上げる「空キック」というトレーニングを紹介している。

 村田さんが勧める「空キック」は、四つん這いの姿勢になって膝を90度ぐらいの角度に保ち、足を上空に上げるというもの。重要なのはつま先ではなく、かかとで上に押し上げること。かかとを意識することで、お尻の筋肉が効率的に鍛えられる。

 つま先に力が入りがちだが、お尻の筋肉を十分に使えない。「かかとがポイントです。つま先ではなくかかとで押し上げる。そうするとお尻の筋肉がしっかり使われていきます」と村田さんは強調する。

 塁間を素早く走るには、足を速く動かそうとするだけでは不十分。「速く走るにはお尻(臀筋)がエンジン部分なので、エンジンを大きくする。すごい馬力を出すというイメージで強化したい」。推進力を生み出す筋肉をしっかり鍛えることが重要なのだ。

 このトレーニングは家庭でも簡単にできる。「左右20回ずつを目安として、きついという方は10回でもいいのでやってみましょう」と村田さん。何より大切なのは継続。少しずつ回数を増やしていけば、塁間を駆ける速さは確実に増すだろう。

(First-Pitch編集部)

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